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弥生中期の生活伝える、梶ケ谷の遺跡出土品を市重要歴史記念物に/川崎市教委

社会 神奈川新聞  2011年06月17日 12:47

竪穴住居跡から発掘された土器群(川崎市教委提供)
竪穴住居跡から発掘された土器群(川崎市教委提供)

川崎市教育委員会は、弥生時代中期の生活を今に伝える貴重な資料として、梶ケ谷神明社上遺跡(高津区梶ケ谷)の出土品を「市重要歴史記念物(考古資料)」に指定した。市指定文化財は110件目。

同遺跡は矢上川左岸の標高40~45メートルの多摩丘陵上に位置し、市内で初めて発掘調査が行われた弥生時代中期(紀元前後)の遺跡。畑の耕作中に土器片などが見つかったことから1967年に第1次発掘調査が行われた。93年には住宅建設に伴い、第2次調査が実施された。

今回指定されたのは、2回の調査で出土した土器(つぼ、かめなど)59点、石器(磨(す)り石、石斧(おの)など)11点、石製品(管玉)4点、鉄製品(板状鉄のみなど)4点の計78点。同市市民ミュージアムで所蔵されている。

市教委文化財課は「当時生活していた状態に近い形で出土しているのが特徴。石斧と鉄斧が同一住居から出土するのは珍しく、石器から鉄器への移行時期であることを裏付けるもの」と説明する。

市教委は5月に開催された市文化財審議会に出土品への指定を諮問。「指定に値する」と答申を得たため、今月14日に指定した。

今回の指定に伴い、出土品の一部を公開する企画展を2012年中に同ミュージアムで開催する。

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磨り石・石皿(川崎市教委提供)
磨り石・石皿(川崎市教委提供)

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