
県は15日、2010年に神奈川を訪れた観光客は1億7366万人で、前年に比べ990万人(5・4%)減少したものの、過去最高を記録した09年(1億8356万人)に次ぐ高水準だったと発表した。
県は、夏の猛暑で湘南、三浦地域の海水浴客などが増加した一方で、横浜開港150周年に伴うイベントが終了したことが減少の要因と分析している。
日帰り客は約1億6004万人で、前年比約1012万人(5・9%)減少。一方、宿泊客は三浦、湘南、湯河原・箱根など4地域で前年を上回り、前年比約22万人(1・6%)増の約1363万人だった。
横浜・川崎地域では、アジア太平洋経済協力会議(APEC)などが開かれたにもかかわらず、「開国博Y150」の閉幕が響き前年比約1242万人(18・4%)の大幅減となった。三浦半島、湘南地域と相模湖・相模川流域では、猛暑の影響で水辺を訪れる人が増え、両地域とも前年を上回った。
一方、箱根・湯河原地域では、箱根の観光客が増加に転じたものの、自動料金収受システム(ETC)休日特別割引による素通り客の影響で全体としては減少。厚木市で開かれた「B―1グランプリ」も同市に集客効果をもたらした。
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