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油をバイオ燃料に、埋立処分場で菜の花を栽培しごみ収集車で再利用/小田原

政治行政 神奈川新聞  2011年06月06日 20:02

小田原市内を走るごみ収集車にバイオディーゼル燃料(BDF)を利用する動きが広がっている。原料の一部は、市内の埋立処分場で栽培している菜の花の油。植物由来のエネルギーによる「カーボン(炭素)ニュートラル」に取り組みながら、負の印象がつきまとう処分場のイメージアップも目指す一石二鳥の作戦だ。

栽培地は中村原埋立処分場(約2万平方メートル、同市中村原)の一角。処分場は1998年に役目を終えて覆土され、現在はスポーツ広場になっているが、いまなお利用者の間には“ごみ球場”の呼称が残っているという。

そこで市は市民団体「橘環境ボランティアクラブ」とともに、一昨年の秋に初めて30平方メートルに菜の花の種をまいた。昨年は100キロを収穫。23キロの油を搾り出して公民館での天ぷらパーティーなどに使い、廃油を市内の企業がBDFに精製した。

植物由来のBDFは化石燃料と同様に二酸化炭素(CO2)を排出する。しかしカーボンニュートラルの考え方では、光合成によるCO2吸収分と相殺されて、大気中の総量に与える影響が少ない。植物由来のBDFではCO2排出量の6割程度が吸収されるとされる。

市によると、ごみ収集車の1日の走行距離は平均約80キロ。委託業者分を含めて61台あるといい、すでに8台にBDFを導入している。こうした取り組みは京都市が先進的という。

6日には2シーズン目の収穫があり、近くの市立下中小学校(同市小船)の4年生も参加した。児童は汗だくになりながら、背丈ほどにまで伸びた菜の花を力いっぱい引っこ抜いた。1週間ほど掛け干ししてから脱穀して搾油する。市環境事業センターの吉川太浩所長は「休耕地でも菜の花栽培を広げて、環境にやさしい取り組みを進めていきたい」と意気込んでいる。

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