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カネボウ白斑訴訟 調停成立 17人全員に解決金地裁

社会 神奈川新聞  2017年02月16日 02:00

 カネボウ化粧品(東京都)の美白化粧品を使ったことで肌がまだらに白くなる「白斑」の症状が出たとして、県内を中心とした30~70代の女性17人が同社に計約3億7千万円の損害賠償を求めた訴訟は15日、横浜地裁(岡部純子裁判長)で調停が成立した。同社が17人全員に症状に応じた解決金を支払う内容で、具体的な金額は公表していない。

 弁護団が会見し、明らかにした。金額について、弁護団事務局長の谷川献吾弁護士は「被害の補償として評価できる水準」とした。同社側は、既に和解や調停が成立した全国の事例と同水準と説明した。

 弁護団によると、同種の訴訟は全国15以上の地裁・支部で起こされ、これまでに広島地裁や大津地裁で和解・調停が成立している。横浜地裁の集団訴訟は、提訴時期で先行した東京や大阪、愛知での集団訴訟より早期の決着となった。弁護団長の武井共夫弁護士は早期決着を歓迎しつつ「(17人以外にも)未解決の被害者はおり、今後も被害救済に全力で取り組んでいく」と語った。

 同社は「多大な迷惑をかけたことをおわびしたい。引き続き発症者への回復支援と補償対応を誠心誠意行う」とコメントした。

 訴状によると、17人はメラニンの生成を抑える美白成分を配合した化粧品を使用。2010年以降、顔や首に白斑の症状が出て精神的・身体的損害を受けたとして、製造物責任法に基づき1人当たり660万~3600万円の慰謝料などの支払いを求めていた。17人の現時点の症状については、改善が見られる人もいれば白斑がかなり残っている人もいるという。

 弁護団の相談窓口は、みなと綜合法律事務所電話045(641)2816。


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