1. ホーム
  2. 政治行政
  3. 「助けるため戦って」ジャンパー問題受け小田原市が人権研修

「助けるため戦って」ジャンパー問題受け小田原市が人権研修

政治行政 神奈川新聞  2017年02月15日 14:24

研修の冒頭、「市民に寄り添えているかどうか、改めて原点に立ち返り、確認してほしい」と訴える加藤憲一市長=小田原市役所
研修の冒頭、「市民に寄り添えているかどうか、改めて原点に立ち返り、確認してほしい」と訴える加藤憲一市長=小田原市役所

 生活保護業務を担当する職員が不適切な表現をプリントしたジャンパーなどを作成していた問題を受け、小田原市は14日、人権について考える研修を実施した。出席した114人の職員に対し、関東学院大法学部の吉田仁美教授は「『生活困窮者を助けるために戦う、頑張る』と、認識を新たにしてほしい」と呼び掛けた。

 同市の人権推進指針策定委員長も務める吉田教授は、ジャンパーの問題点について、▽不適切な文言▽訪問調査などでの恒常的な着用▽人員不足や専門性の欠如、庁舎内の理解などの構造的問題-を列挙。「不正受給はカス」といった文言について、不正受給の占める割合が非常に低い現状に触れ、「文言が状況にそぐわず、何をターゲットに戦っているのか」と疑問を呈し、「生活保護の失敗はタイムリーに生活困窮者を助けられず、亡くなってしまうこと」と強調した。

 厳しい職場であることには理解を示しつつも、「生活保護の特性や、さまざまな困難があるということを、現場が十分に理解していないのでは」と指摘。「単に人員を増やしただけでは解消しない」とし、ケースワーカーとしての心構えなどを学ぶ研修を充実させるよう説いた。

 市は17日も、同様の研修会を開く。


シェアする