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全国都道府県対抗男子駅伝:一瞬トップの“快挙”も…目標及ばず/神奈川

スポーツ 神奈川新聞  2011年01月23日 22:59

ともに好走した2区川口から矢澤(中央)へのたすきリレー=第2中継所
ともに好走した2区川口から矢澤(中央)へのたすきリレー=第2中継所

わずか数秒だったが、まさに「歴史的瞬間」だった。16回を数える大会史上初めて、神奈川男子がトップに立った。

その名を刻んだのは3区の矢澤(早大)。テレビ中継で大映しになった瞬間、コーチ陣も「すごいぞ」と感嘆の声を上げた。

21位でたすきを受け取り、前半は順位を上げられなかったが、そこは大学駅伝3冠メンバー。「みんな飛ばしている。中間から抜いていけばいい」と冷静だった。

予定通り1人抜き、2人抜き、ラスト約600メートルで「行けるところまで行こう」とスパート。トップを走っていた早大同期の八木(兵庫)をとらえ、先頭に躍り出た。すぐに抜き返されたが、「神奈川史上初めての快挙。期待以上の役割を果たしてくれた」と湯山秀史監督を喜ばせた。

2区では、全国中学駅伝を制した田奈中の川口が県代表の区間記録を更新。2、3区のリレーで大いにレースを盛り上げた。

だが一方で、トータルタイムも33秒短縮する「神奈川記録」をマークしたものの、最終的には目標の1桁順位は遠かった。多摩高監督の深谷昌昭コーチは、高校生3人がいずれも区間20位台後半だったことについて「高校生がもう一段レベルアップしないとダメ」と自戒を込めて指摘した。

この日出場した田奈中の3年生2人は、ともに県外の高校へ進学する予定。県内高校のレベルアップがなければ“人材流出”が避けられないというのが、今の神奈川長距離界の現実だ。

この日の神奈川チームの活躍は、関係者に大いに刺激になったはず。「トップに立って、テレビ(中継)に大きく映ったと思う。それを見て少しでも神奈川の(後輩たちに)元気が出たら」と矢澤。菅生中、多摩高から早大へと進んだ「神奈川の顔」は、自らの快走にそんな願いも込めた。

◆県区間記録で勢い

2区を走った川口(田奈中)が、県代表の区間記録を4秒更新。区間4位の走りでチームに勢いをつけた。

昨年12月の全国中学駅伝で14人抜きを演じ、「初出場・初優勝」の原動力となった川口。27位でたすきを受け、「あせって突っ込み過ぎないようにしよう」と言い聞かせたが、直後にライバルの千葉の選手を見つけて一転。「勝負しよう」と後方にピタリつけた。

1500メートルの通過タイムは4分12秒で、「これは速い」と自分でもびっくりのハイペース。2キロ手前で引き離されたことを悔しがったが、県区間記録の更新は「狙い通り」と満足そうだった。

県外の高校に進学予定の川口は、「(大学で)また神奈川に戻ってきたい」と、さらに成長しての凱旋(がいせん)を思い描いていた。

【神奈川新聞】


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