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竹製EVが高知から1000キロ走破 横浜の販売店主が支援

話題 神奈川新聞  2016年08月12日 02:00

竹製EVで11日間かけて廣田さん(左)宅に到着し、ランドリーバスケットを手渡した山岸社長=横浜市青葉区
竹製EVで11日間かけて廣田さん(左)宅に到着し、ランドリーバスケットを手渡した山岸社長=横浜市青葉区

 電気自動車(EV)をベースに、高知県須崎市の工芸店が竹を編み込んで造った自動車が11日、ゴールの横浜市に到着した。製作費の最大出資者である同市青葉区の新聞販売店経営廣田実さん(63)宅を訪れ、感謝の気持ちを伝えた。

 1894年創業の「山岸竹材店」は、須崎市内の限られた山間のみに生育する「トサトラフダケ(土佐虎斑竹)」を使い、バッグや草履などを製作、販売している。トラ柄に似た模様が特徴で、丈夫でしなやかな竹の魅力を全国に発信したいと、三輪の小型電気自動車をベースに、職人4人が3カ月かけて完成させた。

 山岸義浩社長(53)自らハンドルを握り、1日に須崎市を出発。最高時速約50キロで11日間かけ、瀬戸内海でフェリーを利用したほかは12府県の全行程約千キロを走り切った。

 1回の充電での走行距離は約50キロで、6時間走ってコンビニやホテルなどの家庭用電源で2時間充電するペースで走行。箱根で電池が切れるハプニングもあったが、テレビで見た人などの協力で乗り切った。

 制作費約350万円はインターネット上で資金を募るクラウドファンディングで調達。廣田さんは新聞販売店の顧客ら約70人とともに計100万円を出資した。

 11日午前10時に廣田さん宅前に到着した山岸社長は「暗い夜道や箱根の山越えなどで不安になったこともあったが、応援してくれた人々のおかげでたどり着けた」と感謝を伝え、廣田さんが昨年12月に同社の竹林で伐採した竹を使ったランドリーバスケットを手渡した。廣田さんは「無事に到着して安心した。多くの人が竹を資源として活用する方法を考えるきっかけになれば」と話していた。


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