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ビートルズものがたり
「新しい風が入った」 日本武道館で前座務めた ザ・ドリフターズ 仲本工事さん

社会 神奈川新聞  2016年08月09日 02:00

ビートルズの前座を務めた仲本工事さん
ビートルズの前座を務めた仲本工事さん

 “ロックの殿堂”と呼ばれ、多くのミュージシャンが憧れる「日本武道館」(東京都千代田区)。その武道館で初めてコンサートを開いたのが、英国の音楽グループ「ザ・ビートルズ」だ。1966年6月30日から7月2日まで昼夜、計5公演を行い、5万人(1公演1万人)を熱狂させた。ザ・ドリフターズ(ドリフ)で一世を風靡(ふうび)した仲本工事(75)は、ビートルズが立った、そのステージ上で、「肌を刺すような、すさまじい声」を体感していた。

 24歳で務めた大舞台。仲本は、ドリフのギター、ボーカルとしてビートルズの前座を務めた。「最初は40分と聞いていた出演時間が、翌週に20分に変わり、しまいには40秒になった。構成を白紙に戻して、40秒でできる曲を考えた」

 コミックバンドとして活動していた当時、ステージでは笑いを追求していた。持ち時間の40秒でできるネタ…。導き出した答えは、ロックンロールのスタンダード曲「ロング・トール・サリー(のっぽのサリー)」だった。ビートルズも持ち歌としていた曲を、4人の登場前に披露することに決めた。

 日本中を笑いで包んだ伝説的な人気番組「8時だョ! 全員集合」(69~85年)が産声を上げる前のことだ。

 英国紳士たちを待ちわびた1万人は、司会のE・H・エリックが「皆さま、ようこそおいで下さいました。英国が生み出した偉大なプレーヤー、ザ・ビートルズ」というくだりで、大興奮。エリックが前座のバンド名を告げようと、「ザ」と口にした瞬間、待ちきれない観客の声は悲鳴に変わり、“ドリフターズ”の名はかき消された。

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