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「火山活動は横ばい」 箱根・大涌谷ガス調査で東海大教授

社会 神奈川新聞  2016年08月05日 18:35

大涌谷の立ち入り規制が一部解除されてからは初となった火山ガスの調査=5日午前(東海大理学部大場武研究室提供)
大涌谷の立ち入り規制が一部解除されてからは初となった火山ガスの調査=5日午前(東海大理学部大場武研究室提供)

 箱根山(箱根町)の大涌谷で火山ガスの定点観測を続けている東海大の大場武教授は5日、立ち入り規制の一部解除後初の調査を行い、「火山活動は横ばいの状態」との認識を明らかにした。当面、これ以上の活動の低下は見込めないとして、観光客に対し「体調が優れないときは大涌谷園地に行くのを控えるなど、各自でガスに注意してほしい」と呼び掛けている。

 大場教授は大涌谷と周辺の噴気地帯で、ガス中に含まれる二酸化炭素(CO2)の硫化水素(H2S)に対する比率から活動の活発度を探っている。

 この日の観測では、活動が落ち着いたことを意味する比率の低下はみられず、7月5日の前回調査時とほぼ同じだった。大涌谷の斜面から噴出する蒸気の勢いも、依然として強いままだった。

 大場教授は「今回の火山活動で火口が開いたため、当面はこうした状態が続くのではないか」と分析。週末とあってこの日も観光客でにぎわっていたが、規制解除とともに7月26日から運用が始まったガスの安全対策については「必要最低限のもの。風向きによってはガスの臭いがきついこともある。訪れるときは、ぬれタオルを自分で用意するなど備えが必要」と指摘した。


観測史上初となった昨年6月の噴火で形成された火口=5日午前
観測史上初となった昨年6月の噴火で形成された火口=5日午前

立ち入り規制区域内での調査を終えた東海大のメンバーら=5日午前
立ち入り規制区域内での調査を終えた東海大のメンバーら=5日午前

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