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容疑者「突然変わった」
偏見「高校時代も」 相模原殺傷事件

社会 神奈川新聞  2016年07月28日 02:00

津久井やまゆり園の正門前に設置された献花台に花を手向け、手を合わせる人たち =27日午後3時20分、相模原市緑区千木良
津久井やまゆり園の正門前に設置された献花台に花を手向け、手を合わせる人たち =27日午後3時20分、相模原市緑区千木良

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人容疑で送検された元職員の容疑者(26)が、高校時代にも「身障(身体障害者)の生きている価値、意味が分からない」などとする差別発言を繰り返していたことが27日、分かった。高校時代の同級生は「あそこまで障害者を嫌ったり、存在を否定したりする人はいない」と証言。元職員は、偏見や一方的な恨みを10年近く前にも抱いていたことが浮き彫りになった。

 都内の私立高校で同級生だった男性会社員(26)によると、元職員は下校時などに障害者を見掛けると、6~7人の仲間に向かい「身障うるせーなあ」と悪態をついた。

 最初は笑いながら言っていたが、声量だけでなく内容も「生きている価値が分からない」「死ねばいいのに」などとエスカレート。そんなことが何度もあったという。

 男性は「知的障害があるのか奇声をあげている人、体が不自由な人、自傷行為をしないようヘッドギアをつけている人…。覚えているのはそんな人たち。重度の障害者にだけ(悪口を)言っていたわけではない」と説明。学校内でも、内向的なクラスメートを「あいつ身障みたいで気持ちわりいよな」とばかにしていたという。

 高校時代の元職員は調理科に所属。男性は「明るいし、やんちゃだけど、普通の高校生だった。カラオケやボウリング、ゲームセンターに行ったり。楽しい思い出を共有した」と振り返る。当時は、ほかの仲間たちと「(元職員は)本当に障害者が嫌いだよね」「何でなんだろう?」と不思議がりながらも、深く気に留めていなかった。

 だからこそ、事件の衝撃は男性にとって大きかった。すぐに当時の仲間と連絡を取ったといい、「彼は昔あんなこと言っていたなと振り返り、あのころから本気だったのだと考えざるを得なかった」。

 それでも事件から一夜明け、心の整理ができないままの自分がいる。

 「本当に本気だったのか。それともいつからかエスカレートしていったのか。やっぱり分からない。真相が知りたい」

容疑者「突然変わった」
勤務態度に問題も




 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の指定管理者である社会福祉法人「かながわ共同会」は27日午後、県庁で事件後初めて会見した。米山勝彦理事長は「尊い生命が失われ、強い怒り、憤りを禁じ得ない。19人もの方々が亡くなり、多くの負傷者が出たことに深くおわび申し上げます」と陳謝した。

 園によると

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