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「命で償って」遺族が胸中 シッター事件公判

社会 神奈川新聞  2016年07月08日 02:00

横浜地裁
横浜地裁

 埼玉県富士見市のマンションで当時2歳の男児を窒息死させるなどしたとして、殺人などの罪に問われたベビーシッターの被告(28)の第12回公判が7日、横浜地裁であり、被害者側の意見陳述で法廷に立った男児の母親(24)は「長男を返してほしい」と苦しい胸中を明かした。

 母親は被告に対し、「法廷での姿を見ても悪いことをしたという自覚を全く感じられない」と非難。殺人罪を否認し「男児は溺れて亡くなった」と主張していることについては、「なぜすぐに救急車を呼ばなかったのか。母親の私に連絡する必要があったのではないか」と疑問を投げ掛けた。

 「長男の最期を知りたい」と、被害者参加制度で公判を見守ったが「被告は本当のことを話していない」とし、「死をもって償ってほしい」と強調した。

 被告は男児に対する殺人罪のほかにも、預かった計9人の乳幼児にわいせつな行為をしたほか、20人以上の乳幼児の裸を撮影したとして起訴されている。わいせつ事件の被害者の親の一人は「被告に辱めを受けた息子はどれだけ怖かっただろうか。後悔は消えない」と預けたことへの自責の念を打ち明けた。

 訴えを聞いた被告は「本当に申し訳なかった」と涙ながらに話した。8日に論告求刑が行われ、結審する予定。


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