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混沌の夏 2016参院選 駆ける候補者
空中戦、無党派に照準 民進・真山勇一氏

選挙 神奈川新聞  2016年07月04日 13:00

街頭で有権者と握手する真山氏(左)=28日、鎌倉市内
街頭で有権者と握手する真山氏(左)=28日、鎌倉市内

 「思いっきり握手してください」「思いっきり声を掛けてください」-。6月28日夕、鎌倉・小町通り。かつて出演していた人気番組のタイトルにちなんだアピールを背に、民進党の真山勇一は積極的に有権者へ両手を差し出す。

 駆け寄ってきた中高年の女性に「大激戦なんです」と一言添え、子どもにはハイタッチ。神奈川選挙区の立候補者で最年長ながら軽快に走り回る。「元ニュースキャスターはやっぱり違うね」。同行した地方議員は感心した。

 一日の演説を締めくくったJR大船駅前では、1時間で174人と握手。7割は女性だった。テレビ局は10年ほど前に退社しているが、茶の間で親しまれていた知名度は今も高い。

 公示前には出遅れ感が否めなかった。旧民主党と旧維新の党が合流して発足した民進党2人目の候補として活動を始めたのは、4月下旬から。全国比例からのくら替えで、県内に足場はない。連合神奈川も支援を現職の金子洋一に絞った。6月11日の決起大会では真山自身も「低空飛行。テレビでいえば視聴率の取れない男」と自嘲気味だった。

 だが公示直後に報じられた序盤情勢は、自民党公認候補を除けば混戦の構図。レースに真山も名を連ねていた。選対本部長の笠浩史(衆院9区)は「投票先を決めていない無党派層の取り込みにかかっている」。

 25日は元官僚の古賀茂明、28日には政治団体「国民怒りの声」の全国比例の候補者でもある憲法学者、小林節が県内入り。脱原発や報道への政治介入、憲法や安全保障法制などのテーマで、真山とともに政権批判のトーンを強めた。

 旧維新系の地方議員やボランティアらに頼る人手は「全く足りていない」(陣営)。その空中戦を真山は街頭で逆手に取る。「特定団体や組合の支援、企業献金も受けていない。ないない尽くしだが、逆にしがらみもなく、信念に基づいた政治ができる」

 組織戦を進める金子とは対照的な戦いぶりだが、同党所属の国会議員は「真山の伸びしろは民進党の伸びしろでもある。旧維新の票や『共産か民進か』で悩んでいる票を取ってほしい」と、2人当選に期待する。それでも選挙戦が中盤に入った28日夜、真山は陣営の上げ潮ムードを自戒してみせた。「有権者の選別の目が厳しくなっている。まだ当落を争うグループに追いついただけの状態。やはり甘くない」 =敬称略


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