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イノシシ肉を名物に 加工処理室増設、出荷へ

経済 神奈川新聞  2016年06月29日 02:00

 大山周辺で活動する狩猟者の団体「大山高部屋有害駆除班」が2014年度に設置したジビエ(野生鳥獣の肉)処理施設(伊勢原市子易)が加工処理室を増設し、イノシシ肉の出荷ができるようになった。年間で20~40頭を処理し、地元の旅館(宿坊)や飲食店に卸す。市は「新しい名物に」と期待している。

 市農業振興課によると、施設では鹿肉を解体し、枝肉にして、地元の牧場がソーセージやジャーキーに加工し、販売している。

 昔から大山山麓の一部の旅館や飲食店ではイノシシ鍋を出しており、1980年代までは小田急電鉄で伊勢原行きの「猪鍋号(イノシシ電車)」が走っていたという。そのため、地元の観光業者から地元産のイノシシ肉の要望が上がっていた。ただ、従来の施設能力では枝肉までの加工しかできず、枝肉をさらに加工できる食肉処理業の許可を持つ業者以外には販売できなかった。

 このため、許可のない業者にも販売できるように、枝肉から骨を抜き、飲食店などでも調理できるブロック肉にする新しい加工処理室を今年3月に増設した。整備費は約500万円で4割程度を国の補助金、残りを同団体が負担した。今月、保健所の許可が下り、販売が可能になった。

 ただ、野生のイノシシ肉は安定供給できないため、当面は一般販売は行わない。


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