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訪日観光客増へ横浜などを拠点に 国が6港選定

経済 神奈川新聞  2017年02月01日 02:00

「これからも横浜港を母港にする」と語る郵船クルーズの服部社長=23日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル
「これからも横浜港を母港にする」と語る郵船クルーズの服部社長=23日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 クルーズ船による訪日観光客を増やそうと国は31日、地方自治体と船の運航会社が共同で施設を整備する拠点港として横浜や佐世保(長崎)、本部(沖縄)など6港を選定したと発表した。国や自治体が大型船に対応した専用岸壁を整備し、運航会社がターミナルビルなどの旅客施設を建てる。運航会社は国などから無利子で資金貸し付けを受けられる仕組み。

クルーズ港へ足掛かり


 国土交通省が国際クルーズ拠点港の一つに選んだ横浜港には、国内外の運航会社2社が旅客施設への投資に名乗りを上げた。港を管理する横浜市は、両社の活用を後押しすることで寄港回数を増やし、東日本を代表するクルーズ港としての地位を固めていく考えだ。

 市と連携するのは、米国などを拠点にする世界最大の運航会社カーニバル・コーポレーションと、国内最大の客船「飛鳥2」(5万142トン)を運航する郵船クルーズ(横浜市西区)。

 カーニバル社は、市が2018年度中に供用を始める新港ふ頭9号岸壁を優先的に利用。大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5906トン)の日本発着クルーズの拠点とする。

 同ふ頭には公民連携事業で旅客ターミナルビルが新設される計画で、同社は岸壁の上下船口とターミナルビルを結ぶ屋根付き通路を整備する。市の担当者は「傘下のキュナード・ライン、コスタ・クルーズなど、横浜港でなじみが深い豪華客船の寄港も進んでほしい」と期待する。

 一方、郵船クルーズは、横浜港大さん橋国際客船ターミナル内に、待合ラウンジを新たに整備する。服部浩社長は神奈川新聞社の取材に「これからも引き続き、横浜港を母港として国内外のクルーズを展開していく」と力を込めた。

 定員約2700人のダイヤモンド・プリンセスの場合、最大で延べ5千人規模の乗客が上下船する。観光や宿泊、ショッピング、さらには食材や燃料の調達といった経済波及効果が期待される。市は東日本をはじめ、東北や北海道方面へのクルーズ展開の拠点としてセールスを強化するとともに、客船寄港数を19年に150回、25年に200回を目指す。

 ただ、横浜港を訪れた乗客は市内を素通りし、都内に直行するケースが多いのが実情。市内に滞在し、観光やショッピングで回遊させる仕組みづくりが急務となっている。市では観光案内の電子看板の設置などの施策を打ち出すほか、経済団体や商店街、企業などが観光都市としての受け皿づくりを進めている。


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