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川崎市、6000枚配布
発達障害に配慮を 病院などでカード提示

政治行政 神奈川新聞  2016年06月16日 09:47

市が配布を始めたサポートカード
市が配布を始めたサポートカード

 川崎市が自閉症など発達障害のある子の日常生活を支えるため、周囲に理解と協力を得る「サポートカード」を作成した。初めて訪れる病院や理髪店で提示し、あらかじめ苦手なことを伝え、ちょっとした工夫や手助けをお願いするためのもの。外見上は分かりにくい障害ゆえに受けやすい誤解を減らし、安心した生活を助けるためのツールだ。

 市によると、病院では発達障害の子が嫌がったときに医者がしつけのせいと誤解し保護者が責められることも少なくないといい、カードはそうしたつらい経験をした親たちの要望を受けて作った。

 横9センチ、縦5センチで財布に入るサイズ。表に「小さなガマンにもとても大きな勇気が必要です」との文言を添えた。裏面には名前、生年月日、連絡先、所属先の記載欄に加え、「知っておいてほしいこと」を記載する欄がある。

 記載する内容は、例えば感覚過敏の子の場合は「診察時に予告なく口を開けられると大声を出すことがあります。触れる前に声掛けをお願いします」。初めての場所で不安がる子には「診察室で何をするのか、いつ終わるのか目に見える形で伝えてください」などが考えられる。

 対象者は知的に遅れのない自閉症など表面上分かりにくい発達障害の子を中心に想定し6千枚を用意。各区役所の地域みまもり支援センターなどで配布する。カードを提示される側の市医師会や市歯科医師会、市理容協議会、市美容連絡協議会にはすでに協力を呼び掛けた。

 市発達相談支援センターは「歯医者の音でパニックを起こす子には耳栓をしたり、診察の開始と終了の時間を伝えたりするなどそれぞれの対応がある。子どもにも周囲にも双方がウィンウィンになるようカードを活用してほしい」と話している。問い合わせは、同センター電話044(223)3304。


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