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水球代表荒井選手、決意語る 夢の五輪地元応援

スポーツ 神奈川新聞  2016年06月15日 02:00

市を表敬訪問した水球の五輪代表・荒井選手(中央)と、その活躍を応援する地元企業の関係者ら=川崎市
市を表敬訪問した水球の五輪代表・荒井選手(中央)と、その活躍を応援する地元企業の関係者ら=川崎市

 32年ぶりの五輪出場を決めた水球の日本代表で、川崎市高津区出身の荒井陸選手(22)が14日、川崎市役所を訪れ、決意を語った。「自分の力が世界に通じるかを確かめてきたい」。若者の夢を、地元企業も後押ししている。

 大型選手が有利な水球にあって荒井選手は168センチ、62キロと小柄だ。「強豪国は平均身長が195センチくらい。恐らくリオ五輪に出る水球選手で僕が世界一小さいです」。競技を始めた小学3年のころから変わらぬハンディを言い訳にするのも、だから勝てないんだと周囲に言われるのも、大嫌いだった。

 定位置はエースシューターが配される左ドライバーだ。俊敏さに加え意外性のあるフェイント、そしてしたたかさ。小ささを武器に昇華させるための努力と工夫は、体格で劣る日本が求める活路そのものだった。

 32年ぶりの五輪切符をもたらしたのが、世界初の「パスラインディフェンス」という超攻撃型の戦術だ。ゴール前を固める常道を捨て、常に相手の前に出てパスカットを狙い、速攻につなげる。「10点取られても11点取るのが日本のやり方」。キーマンのテンションは自然と上がる。

 水球少年の夢を地元も後押ししてきた。競技との出合いの場となったカワサキスイミングクラブ(同市高津区)の松本弘志社長はその人脈を伝い、大卒後に競技を続けられる就職先を探した。受け入れたのが不動産会社・プラザハウス(同市宮前区)だった。

 同社の柳英明社長は「マイナー種目の選手は競技を続けるのが難しく、選手生命も短い。地元密着企業として、その夢を応援したいと思った」。合宿の日々を送る若者に向け、「引退したら、ばりばり会社の戦力になってくれればいい」とエールを送る。

 期待を込められた異名は「世界一小さな巨人」。荒井選手は「働きながら競技ができるのは本当にありがたい。五輪で結果を残したい」と誓っていた。


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