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戦時の暮らし一冊に 郷土史研究家が厚木市に寄贈

カルチャー 神奈川新聞  2016年06月13日 12:36

中丸さん(左)が小林市長に著書を寄贈(厚木市提供)
中丸さん(左)が小林市長に著書を寄贈(厚木市提供)

 厚木市水引の郷土史研究家中丸武夫さん(85)がこのほど、自身の体験を通じて戦時下の子どもたちの暮らしをまとめた「子どもたちの昭和史~戦時下の厚木のくらしと世相~」を自費出版した。

 中丸さんは2日、市役所を訪れ、小中学校への寄贈を申し出て小林常良市長に80冊を手渡した。

 著書はB6判、91ページ。中丸さんは1931年に同市(当時・依知村)の農家に生まれ、幼少期に日中・太平洋戦争が始まった。

 弁当が白米からサツマイモに変わり、自家栽培の穀物で作った団子で飢えをしのぐ生活。学校の授業は自習が多くなり、勤労奉仕で陸軍中津飛行場で行ったつらい草刈り作業。暗い世相にあって、楽しみだった相模川での水泳や竹鉄砲作りなど当時の遊びやおやつも紹介している。挿絵も自身で描いた。

 中丸さんは「食べることも学ぶことも厳しい時代だったが、皆で協力して生きてきた。こういう時代があったことを後世に残せたら」と話している。

 寄贈された本は市内の小中学校や中央図書館、郷土資料館などに置かれる。税抜き1389円。市内書店でも今月から販売された。


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