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シェアハウス+シェアカフェ アパート改装、空き家利活用

話題 神奈川新聞  2016年06月13日 10:55

飲食業以外の利用も柔軟に考えたいという岡部友彦さん
飲食業以外の利用も柔軟に考えたいという岡部友彦さん

 横浜中心部が一望できる高台に立つ築55年のアパートが、シェアハウスとカフェに生まれ変わった。横浜市南区唐沢の住宅街の一角に立地する「BLUFF TERRACE(ブラフテラス)」。2階建てで、1階のリビングは、日中にカフェとして地域に開かれる。カフェは曜日ごとに月単位で募ったオーナーが、代わる代わる営むユニークな「シェアカフェ」だ。

 建物は、延べ床面積129平方メートルで6~7畳のキッチン付き個室5部屋と事務所、カフェで構成される。カフェはカウンターとテーブルの全9席で、午前9時から午後5時まで営業する。その後は、住人がカフェスペースをリビングとして利用する。

 アパートの良さを残しつつ新たな空間をつくり出すため、個室3部屋の内装は横浜を拠点とするアーティストに依頼し、部屋ごとに異なったものにした。トイレとシャワールームは共同利用。シェアハウスは5月にオープンし、3人が入居している。

 また、曜日によって変わるカフェオーナーは、水~土曜日が決まっており現在、ほかの曜日についても随時面接を受け付けている。利用料は、月額平日1万9千円、土日2万6千円。

 運営するのは、地域活性化プログラムに取り組むコトラボ合同会社(同市中区)。同社は横浜・寿地区の簡易宿泊所を再活用し「ヨコハマ・ホステル・ヴィレッジ」を展開するほか、愛媛県松山市からの委託で築100年以上の家屋を生かしながらシャッター商店街の再生を試みている。

 こうした実績を買われ、昨年秋に横浜市内の不動産管理会社からアパートの活用を相談されたという。「空き家の利活用で、地域のつながりの再構築を目指し、スモールビジネスへの挑戦を後押ししたい」と同社。

 街づくりや地域の課題に興味を持つ人は多いが、実際に関わる人が少ないのは、地域で稼ぐためのビジネスモデルが少ないからといわれている。ブラフテラスは、開業を目指す人がシェアカフェを通して、経営のノウハウや店舗運営の体験を積み、将来空き家を利用する担い手になってもらうことが狙いの一つ。将来的には、地域で育てるビジネスに発展させたいとしている。

 同社代表の岡部友彦さん(38)の元には、古い住民からの「ふらっと立ち寄れ、井戸端会議ができる場所」や、新住民からの「近所の人と知り合える場」を求める声が寄せられていた。岡部さんは「カフェと名が付いているが、飲食に限定せず、近隣の人もネイルサロンや英会話スクールなどを開けるように、柔軟に対応していきたい」と話している。


和室を改装したシェアハウスの室内
和室を改装したシェアハウスの室内

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