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障害者が付き添いなしでタクシー体験乗車 横浜

話題 神奈川新聞  2016年06月12日 17:00

付き添いなしでタクシーの乗車体験をする養護学校の高校生ら=県立鶴見養護学校
付き添いなしでタクシーの乗車体験をする養護学校の高校生ら=県立鶴見養護学校

 知的障害者が付き添いなしでタクシーを利用できる社会を目指して、県立鶴見養護学校(横浜市鶴見区駒岡)の児童生徒による体験乗車が行われている。県タクシー協会とNPO法人かながわ福祉移動サービスネットワーク(同市港北区)による「福祉ニーズに応えるタクシー推進プロジェクト」の一環で、ヒアリングなどを通して課題を整理し、モデルをつくりたい考えだ。

 体験乗車は5月30日から6月10日まで、同校の小中高生6人が1人もしくは2人で、同校から3キロ先の港北区の放課後等デイサービス施設まで付き添いなしでタクシーで移動する。乗車した本人や保護者、運転手らからのヒアリングを通して、知的障害者が1人で利用するために必要な準備や配慮などの課題を見いだし、関係者による体制づくりにつなげたい考えだ。

 6日は高校2年の男子生徒2人が体験。2人とも落ち着いてタクシーに乗り、デイサービスに到着できた。同法人によると、母親らからは「不安があったが無事に移動でき、余暇でも活用できるかもと希望が広がった」といった声が寄せられたという。

 知的障害者には軽いパニックを起こしたり、体温調整が苦手だったりする人もおり、保護者の中には車内で騒ぐのを恐れてタクシーを敬遠したり、タクシー会社側から乗車を断られたりした経験を持つ人が少なくないという。

 今回の体験乗車では参加したタクシー会社3社の運転手に、事前に「障害者への言葉かけはシンプルに」などと知的障害者の特性を説明し、協力を求めた。

 同法人の清水弘子理事長は「悪天候や体調の悪い日などに、知的障害者も当たり前にタクシーを利用できる社会になれば」と話していた。


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