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謎の水道管、いつ誰が… 長井漁港内工事現場で発見

社会 神奈川新聞  2016年06月04日 02:00

工事現場で見つかった所有者不明の水道管の一部 =長井漁港
工事現場で見つかった所有者不明の水道管の一部 =長井漁港

◆所有者不明「盗水」か
 三浦半島西部の沿岸漁業基地、長井漁港(横須賀市長井)内の工事現場で所有者の分からない水道管が見つかり、一騒動となっている。市や地元漁協は「過去に埋設した経緯はない」としているが、隣接する学校施設の専用管に接続して水を無断使用していた形跡もある。漁協関係者は「職場の足元で盗水が行われていたとしたら、気分が悪い」と問題を水に流すつもりはなく、行政に詳細な調査を求めている。

 所有者不明の水道管が見つかったのは、同漁港内の漁具倉庫跡地。建て替え工事中の5月下旬、地中50センチから1・5メートルの深さに水道管が20メートルほど伸びているのを発見した。市営水道を利用する県立海洋科学高校「長井海洋実習場」の専用管から分岐していた。

 市や長井町漁協によると、漁具倉庫は1970年代半ばに整備。約150平方メートルを12部屋に分け、卸売業者や漁師らに貸していたが、同漁協は「倉庫の目的で市から土地を借りており、水道は必要ないし整備もしていない」と説明。市にも給水の届け出はない。建物は昨秋、老朽化のため解体されたが、更地に戻した段階では気付かなかったという。

 連絡を受けた県教育委員会は急きょ現地を調査。71年の実習場開設後、90年に給水管を取り換えた記録が残っており、その後に接続されたとみている。担当者は「県教委の水道メーターには使用量が反映されない部分に接続されており、盗水の被害はない」としている。水道管の素材などから、市も昭和の終わりから平成の初めごろ埋設されたと推定する。

 では一体、誰が何のために-。市の担当者は「素人の仕事ではないが、指定工事業者がやるとも考えられない。発覚したら処分される事案」と指摘するが、真相は不明のまま。漁協関係者は「この時代に盗水なんて信じられない話だが…」とすっきりしない様子だ。


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