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街が本棚、人つなぐ 感想交換取り組み拡大 横浜市

話題 神奈川新聞  2016年06月02日 19:36

 学校やカフェなどの一角に置かれた本棚に本を持ち寄り、感想メッセージなどを交換する「まちライブラリー」の取り組みが横浜市内で広がっている。学校、住宅、カフェ、公共施設…。関係者は「本を通じて多くの人がつながれば」と期待を込める。

 まちライブラリーは、2011年に大阪の実行委員会が始めた取り組み。明確な定義はないが、本を通じた地域の人々の交流に重きを置くのが特徴だ。

 横浜市立白幡小学校(神奈川区)では、各学年の廊下など8カ所に子どもたちが作った小さな本棚が置かれた。地域住民らから寄贈された絵本、物語など100冊が並ぶ。貸出簿に記入すれば、何冊でも何日でも借りることができる。

 生命の尊さを描いた絵本「いのちのまつり」には「先人たちへの感謝を大切にしてほしい」と贈り主からのメッセージが記されている。感想カードには「自分が生きていることを大切にしたい」「ごせんぞさまを調べたくなった」と子どもたちの書き込みがびっしり。交流の仕掛けだ。

 図書委員会の委員長(12)は「もっと感想を書き合って、本好きを増やしたい」と笑顔。今後は校外にも本棚を設置する予定だ。

 まちライブラリーは市内の6カ所を含め、寺や病院など全国で300カ所を超え、急速に増えている。

 アパートの1階を改装して12年11月にオープンしたカフェ「草径庵(あん)」(磯子区)は15年11月、まちライブラリーに登録した。文学書、哲学書、エッセーなど700冊が書棚に並ぶ。持ち寄った本の一節を読み合う会などイベントも多彩だ。店主の安木由美子さん(48)は「本とともに、ゆったり過ごす時間を提供したい」。そんな思いに心安さを感じ、都内から訪れる人もいる。

 5月23日には港北区区民活動支援センターにも誕生。センターに登録するボランティア「まちの先生」が参考図書を指南する。担当者は「本をきっかけに人と人とをつなげていきたい」と意気込む。

 まちライブラリーに関する問い合わせは、「まちライブラリー」ホームページから。


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