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熱効率向上へ産学連携 燃焼技術の成果紹介

経済 神奈川新聞  2016年06月02日 15:51

SIPの革新的燃焼技術の研究目標について語る杉山常務理事=横浜市緑区
SIPの革新的燃焼技術の研究目標について語る杉山常務理事=横浜市緑区

 産学連携で自動車用エンジンの熱効率アップなどを目指す「革新的燃焼技術」の研究拠点が1日、横浜市緑区の小野測器テクニカルセンター内で公開された。同技術は、省庁の枠を超え先端研究を支援するプロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の対象課題。プログラムディレクターの杉山雅則・トヨタ自動車常務理事ら関係者が、研究体制や成果を紹介した。

 杉山常務理事は2020年までにエンジンの最大熱効率を現在の40%程度から50%までに引き上げる目標を公表。横浜や都内、京都の4拠点で約80の大学の研究者や産業界が参加し、ガソリン燃焼やディーゼル燃焼などの研究を進めていることを紹介した。

 研究では、自動車メーカー9社と研究機関2団体による「自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)」も実験支援や人材派遣を行う。AICE理事長で日産自動車の平井俊弘常務執行役員は「日本の技術力向上や若手技術者の育成のため、積極的なSIP支援をしていきたい」と話した。

 この日は各拠点の代表者がそれぞれの取り組みを発表。同テクニカルセンター内のガソリン燃焼チームの責任者を務める慶応大大学院の飯田訓正特任教授は、低温で燃焼するスーパーリーンバーンと呼ばれる技術の開発に成功し、熱効率45%を達成した、と成果を報告した。杉山常務理事は「産学連携でいい循環を生み出せる源泉ができた」と話した。

 14年度に立ち上がったSIPは社会的課題の解決や経済再生を目指し、エネルギーや防災など計10の課題を設定。同技術は、国内の自動車産業の競争力強化などを目的に選ばれた。


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