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「鎌倉アカデミア」70年 卒業生らが記念祭開催へ

話題 神奈川新聞  2016年06月02日 02:00

鎌倉アカデミアの碑の前で記念祭をアピールする加藤さん(中央)ら実行委員会のメンバー=鎌倉市材木座の光明寺
鎌倉アカデミアの碑の前で記念祭をアピールする加藤さん(中央)ら実行委員会のメンバー=鎌倉市材木座の光明寺

 戦後間もなく鎌倉に開校し、4年半後の閉校までに多くの文化人が学んだ私立学校「鎌倉アカデミア」が今年、創立から70年となった。作家の山口瞳や作曲家いずみたくらを輩出し、自由な学びの気風を誇った。卒業生を含む市民が4日、かつて校舎のあった光明寺(鎌倉市材木座)で記念祭を開く。

 鎌倉アカデミアは1946年5月に開校。文学、演劇、映画、産業の4科があり、校長に哲学者三枝博音を迎え、作家高見順や歌人吉野秀雄らが教壇に立った。しかし50年9月、資金難のため惜しまれながら閉校した。

 「戦後の喪失感の中、演劇は希望だった。三枝先生の『自分で物事を判断する知性を身に付け、力強く生きろ』という言葉が心に残っている」。演劇科の1期生で、黒沢明監督の「七人の侍」にも出演した俳優加藤茂雄さん(90)=同市長谷=はそう振り返る。光明寺の開山堂を三つに区切った簡素なつくりの“教室”で、熱心な議論が交わされた。

 記念祭は加藤さんが実行委員長を務め、関連資料の展示のほか多彩な催しも。劇作家青江舜二郎や考古学者三上次男の当時の授業を、卒業生らが再現する。

 鎌倉市民混声合唱団が鎌倉アカデミア学生歌を披露するほか、卒業生が立ち上げ「ひょっこりひょうたん島」などで知られる人形劇団ひとみ座(川崎市中原区)が公演する。

 午前10時~午後5時半。参加費千円(小中学生無料)。問い合わせは、実行委員会の小泉親昂さん電話090(3007)9025。


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