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自転車で豪州縦断3663キロ 横須賀の74歳・神谷さん

話題 神奈川新聞  2016年05月23日 17:03

豪州縦断中、自転車にまたがりエミューと触れ合う神谷さん(本人提供)
豪州縦断中、自転車にまたがりエミューと触れ合う神谷さん(本人提供)

 自転車での世界旅行を続ける神谷泰毅さん(74)=横須賀市鴨居=が、オーストラリア縦断を達成した。今年1月から3663キロを走り抜き、「国を超えた接触は心にしみる」と、はつらつとした笑顔で75日間にわたった旅を振り返る。会社員時代に駐在した地の再訪が、今後の目標だ。

 神谷さんはプラント建設大手、日揮のエンジニアとして10カ国以上で勤務。もともと自転車好きで、20年ほど前にメルセデス・ベンツ社の自転車をドイツで入手してからは長期休暇を利用し、米国横断やチェコ一周などの旅行に出掛けるようになった。

 豪州には2009年から13年にかけて3度訪れ、合計で大陸一周を達成。この旅が縁で現地の元上司に誘われて13年9月から豪州北東部の配管製作会社に勤め、北部ダーウィンのプラント建設に携わった。15年3月の退職後、現場の「表敬訪問」を兼ね、ダーウィンをゴールに設定した大陸縦断に挑むことを決めた。

 テントや荷物を載せ、主に夜間を選んで愛車のペダルをこいだ。休養日を設けながら、走行距離は1日平均で85キロ。赤茶けた土の砂漠が続く豪州内陸部では、携帯電話はほとんど圏外。宿がないときはキャンピングカーの駐車場にテントを張って眠った。

 南半球では季節は夏。日中の気温は40度を超える。熱中症にかかり、通りかかったトラックに助けられたこともあった。

 迎えたゴールでは仕事仲間ら10人ほどが集まり、パーティーを開いてくれた。「それはうれしかった。体力の衰えは感じていたので、自分でもよく走ったと思う」と振り返る。

 自転車旅行の醍醐味だいごみは、現地での人との出会い。撮った写真を見せれば、会話も弾むという。「同じ世代の人にも、若い人にも味わってほしい」


神谷泰毅さん
神谷泰毅さん

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