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「指定外」「車中」多く 連鎖地震~熊本の教訓(5)

社会 神奈川新聞  2016年05月20日 14:57

指定外避難所の運営に追われた田崎さん(中央)=11日、熊本県益城町
指定外避難所の運営に追われた田崎さん(中央)=11日、熊本県益城町

 わずか1週間で体重は6キロも減った。身に着けている歩数計を見ると、毎日2万歩は歩いていた。熊本県益城町畑中地区の区長、田崎研一さん(66)は実感を込める。「避難所運営って本当に大変。とにかく必死だった」

 2度目の震度7となった4月16日の本震後、200人以上が身を寄せた地元公民館。田崎さんが苦労を重ねたのは、そこが町指定の避難所ではなかったからだ。

 担当の町職員はおらず、食料の備蓄もない。「まずは食べ物を」と農家に協力を求め、玄米も使って炊き出しを続けた。水は親類らが届けてくれたものを避難者に分けた。

 21日に町役場を訪ね、職員の配置を要望。翌22日から派遣されるようになり、「1日2~3時間しか眠れなかった」1週間が終わった。

 田崎さんの自宅は5年前に新築したばかりで、被害はほとんどない。それでも身を粉にしたのは区長だったからだが、「4月1日に就いたばかりで、どうしたらいいか分からなかった。前の区長や有志が助けてくれ、どうにか乗り切れた」と激務の日々を振り返る。

 小中学校などの中からあらかじめ市町村が選ぶべき「指定避難所」と異なり、わが家を離れたくないという被災者が自然発生的に集まってできる「指定外避難所」。益城町では17日時点で14カ所(317人)とされるが、

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