1. ホーム
  2. 話題
  3. 中村紘子さん がん治療から電撃復帰「無欲でピアノが弾けた」

女性自身
中村紘子さん がん治療から電撃復帰「無欲でピアノが弾けた」

話題 神奈川新聞  2016年05月16日 12:28

中村紘子さん(写真:女性自身)
中村紘子さん(写真:女性自身)

 「写真はなるべくピンボケでお願いしますね」

 ちゃめっ気たっぷりにそう言ってピアニストの中村紘子さん(71)はほほ笑んだ。本誌が前回、中村さんに「がんとの向き合い方」の取材したのは昨年6月22日のことだった。当時は、抗がん剤の副作用を緩和するステロイドでむくみが出て、少しふっくらしていた顔も、今ではシャープに引き締まっている。

 中村さんは、2014年2月、腸閉塞の手術の際に、ポリープとステージIIの大腸がんが見つかった。以後、抗がん剤や食事療法、ラジウム岩盤浴治療などの民間療法も試した。翌2015年2月から、がん研有明病院で抗がん剤治療を受けながら、3月にはステージに復帰。公演回数は減らしたものの、演奏活動を続け、昨年6月、記者会見を開いて、自身のがん闘病を報告した。

 当時の本誌の取材時も、中村さんはこれまでどおりの明るさで、ビックリするほどエネルギッシュだった。ところが、中村さんは、8月末から再び、大腸がんの治療に専念するため、長期療養に入ることになる−−。

 中村さんが、電撃復帰したのは4月30日。復帰コンサートではこうコメントしていた。

 「やはり、ここ(舞台)が私の生きる場所だなと感じました。今日は、ただ、ひたすら楽しく弾ければいいなという気持ちで、舞台に臨みました。欲のようなものがなかったことで、余計な力が入ることなく、リラックスして、音もよく響いていました」

 そして今回、取材日の5月4日。東京交響楽団第1回八王子定期演奏会での演奏を終え、控室に戻ったばかりの中村さんは疲れも見せず、表情は穏やかだった。

 「今日のモーツァルトですが、いままではあんなふうには弾けなかったんです。元気なときは、もっとギャンギャンに練習して、本番になるとコチコチになって、指が動かないなんてこともありました。

 ところが、ベストのときと比べたら雲泥の差があるいまの体調では、逆に、欲をかかなくなるんですね。無欲でできる。それが、肩の力の抜けた演奏になったのだろうと思います。

 高望みせず、自分ができることを無欲でできるというのが、がんになってよかったことかもしれません。公演で緊張しないなんて、ピアニストとしての生活のなかで初めての経験です(笑)」【女性自身】

「カナロコ」は、読者に幅広いコンテンツを提供するため女性週刊誌「女性自身」との提携を開始しました。女性誌の視点からみた政治や経済。関心が高い教育、そしてグルメ、芸能まで多岐にわたり情報を配信していきます。

【関連記事】
闘病15カ月…中村紘子さんが語る「明るいがんとの付き合い方」
福島・見捨てられた甲状腺がん患者の怒り
がん名医が末期がんに…それでも「治療しない」と語る理由
がん・脳梗塞になりたくない人に勧める超簡単な10の習慣
川島なお美さん がん闘病で最後にすがった“純金の棒”


シェアする