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少年法は甘いのか? 横浜でシンポ、若者らがあり方議論

社会 神奈川新聞  2016年05月15日 02:00

10代の若者らが少年法の適用年齢について考えを語ったシンポジウム=横浜市中区の県弁護士会館
10代の若者らが少年法の適用年齢について考えを語ったシンポジウム=横浜市中区の県弁護士会館

 18歳以上への適用年齢引き下げが議論されている少年法について「少年法は甘いのか」と題したシンポジウムが14日、横浜市中区の神奈川県弁護士会館で開かれた。非行経験のある元少年や10代の若者らが、望ましい法のあり方を議論した。県弁護士会の主催。

 元暴走族の男性(25)は10代当時、けんかの相手に重い障害が残る大けがを負わせた。少年院に送られ、被害者宅に謝罪に行くことになり「最初はけがをした方が悪いと思ったが、親御さんにお会いして、人を強く憎む目を生まれて初めて見た。謝る言葉しか出てこなかった」。

 謝罪後は担当教官から内省を深める時間を与えられ、罪と向き合うことができたという。同法の適用年齢引き下げには「18、19歳は周囲の大人次第で変わることができる年齢」と反対の考えを示した。

 10代の若者も発言。高校3年生(17)は、18歳以上に引き下げられた選挙権年齢に触れ「目的が異なる選挙権と引き換えに、少年法の年齢を引き下げるのはよく理解できない」と語った。

 18、19歳を「善悪の判断ができる年齢」とし、大人と同じ処分を下すべきとしたのは大学生(19)。ただ、会場での議論を通じて「教育の観点から更生できるようにした方がいいと考えが変わった」と話した。

 専門家らもマイクを握った。被害者支援に取り組む武内大徳弁護士は、民法上の成人年齢の引き下げが検討されていることを踏まえ「少年法は保護者の存在を前提としており、民法で18、19歳が成人とされた場合、少年法の手続きでいいのか」と問題提起。「若年成年に対して保護的な制度を設けるアプローチもあるのでは」と提案した。


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