
神奈川県立平塚盲学校と横浜市立盲特別支援学校の生徒6人が14日、秦野市戸川の県立山岳スポーツセンターでクライミングを行い、高さ15メートルの壁に挑んだ。
同センターが競技人口の裾野を広げようと、企画した。平塚盲学校には全国的にも珍しいという高さ8メートルのクライミング用の壁があり、クライミング部が活動している。ところが、国体にも使われたセンターの壁は、高さは約2倍、角度も変わるもの。利用には資格が必要で、難易度は段違いだ。
この日は、生徒はホールドと呼ばれる突起を手でつかんだり、足をかけたりして登っていった。家族も「11時(の方向)に80センチ」「右側に右足を置くことができる」などと声をかけて、登る方向を導いた。平塚盲学校中学部1年の男子生徒(12)は「上まで登ることができたが、途中で失敗もあり、とても悔しかった」と話していた。