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西原孝至さんがドキュメンタリー映画「わたしの自由について~SEALDs2015」
シールズの1年 14日から全国公開

社会 神奈川新聞  2016年05月13日 16:46

ドキュメンタリー映画「わたしたちの自由について~SEALDs2015」のワンシーン(sky-key factry提供)
ドキュメンタリー映画「わたしたちの自由について~SEALDs2015」のワンシーン(sky-key factry提供)

 安全保障関連法に反対している学生団体「SEALDs」(シールズ)の1年を追ったドキュメンタリー映画「わたしの自由について~SEALDs2015」が14日から順次、全国公開される。昨年5月から国会前抗議デモやメンバーの日常を撮り続けてきた監督の西原孝至さん(32)は、「何か新しいことがこの日本で起きていると直感した」と話す。

 冒頭、日も暮れた首相官邸前で鳴り響くドラムの音と、「戦争するな!」「集団的自衛権はいらない!」のコールが繰り返される。2015年5月14日。安倍晋三内閣はこの日、安保法案を閣議決定し「極めて限定的に集団的自衛権を行使できることといたしました」と会見していた。シールズが発足した同年5月3日の憲法記念日からわずか11日後のことだった。

 このデモで初めてシールズにカメラを向けた。「10歳ほども年の離れた若者が自分で考えた言葉を、自分の責任で語っていた。これは人が生きていくという根源的な行動なのではないか。その姿は格好良かった」

 165分と長丁場の作品となった。「切れなかった」と西原さんは明かす。


「いまもシールズの撮影を続けています」と話す西原孝至さん=東京・渋谷
「いまもシールズの撮影を続けています」と話す西原孝至さん=東京・渋谷


 こだわったのは一人一人の表情とスピーチだった。印象的なシーンは終戦の日の前夜。国会前で語られた長棟はなみさんのスピーチは、その数分間をほぼすべて切らずに編集した。

 〈70年前の戦争で多くの命が失われたことを忘れてはなりません。抑止力は機能しないでしょう。憎しみが憎しみを呼び、報復が報復を呼び、取り返しのつかない大きな事態になることを忘れてはならないのです。どうかここで叫ばせてほしい。『戦争はしたくない。人を殺したくない。殺されたくない。武力ではなく対話を!』。この叫びがきれい事であってたまるか!〉
 この映画で何を伝えたいか。「いま日本でこんなことが起きているんだ、ということ。まだ僕自身、分かっていないところもある。だからいまも撮り続けているんです」。西原さんの密着取材は続く。

 「わたしの自由について~SEALDs2015」は14日から東京・渋谷アップリンクで上映開始。県内では、6月11日から「横浜シネマリン」(横浜市中区長者町)。問い合わせは、配給協力・アップリンク電話03(6821)6821。


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