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アテニア・須釜憲一社長
トップに聞く 原点戻り商品浸透を

経済 神奈川新聞  2016年05月12日 11:17

須釜憲一アテニア社長
須釜憲一アテニア社長

 ファンケルグループのアテニア(横浜市中区)の須釜憲一氏が代表取締役社長に就任して4年目に入った。「一流ブランドの3分の1の価格であることがアテニアの魅力。良い品を次々と提供したい」と原点回帰にこだわりを示す。今後の取り組みを聞いた。 

 -池森賢二ファンケル代表取締役会長が1989年にアテニアを創業。創業時に重視したことは何か。

 「創業者が『高品質』『低価格』『ハイセンス』を掲げコラーゲン、美容液などを商品化した。コンセプトに共感したお客さまから高い評価をいただいた」

 -化粧品事業の売上高は2008年3月期が約107億円でこれまでで最も良かった。その後、15年3月期には約69億円と減った。16年3月期は持ち直したものの、約76億円となっている。その要因は。

 「ドラッグストアの専用メーカー商品に比べ、価格の割安感で優位性を失った。また、通信販売が主力だったにもかかわらず、ネットを通じたお客さまとのコミュニケーションについて推進力が足りなかった。商品それぞれの売り方も一体感がなく、ばらばらとなっていた。結果として、アテニアの理念が社内で薄れ、社外へのアピールも弱くなってしまったと認識している」

 -社長に就任後、顧客獲得や業績回復に向けて、積極的なPRに努めている。力を入れている点は。

 「今こそ原点回帰。アテニアブランドを整理して、しっかりとした商品の軸をつくる。原点に戻って気づいたのは、創業以来、アテニアの理念に共感したお客さまに支えられているということ。しっかりとお客さまとコミュニケーションを取りたい」

 -商品の軸とは何か。

 「化粧品のブランド価値を示す言葉として『おしみなく、うつくしく。』を打ち出している。一流ブランドの3分の1の価格で良い商品を売り出す。『この商品がこの価格で買える』『この商品がたっぷり毎日使える』ということをお客さまに広く浸透させたい」

 -商品のアピールをどう進めているのか。

 「40代半ばを顧客の中心に据え、売上高の向上を図っている。14年11月に(看板商品の美容クリーム)インナーエフェクターをリニューアル。これを皮切りに、スキンケアやメーキャップの商品も順次リニューアルした。さらに、今年2月にはメークを落とすとともに、くすみの原因を解消する『スキンクリア クレンズ オイル』を発売したが好評を得ている。ようやく革新的な商品を生み出す流れが出てきた」

 -顧客との関わりをどう深めているのか。

 「特別サイトの『アテニアファンコミュニティ』を設け、アテニアブランドへの共感を高め、商品PRにも力を入れている。お客さまとともに価値を高めたい」

 

すがま・けんいち 1963年生まれ。ファンケル取締役執行役員店舗営業本部長、同営業本部長兼海外営業推進部長などを歴任。2013年3月から現職。53歳。


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