1. ホーム
  2. スポーツ
  3. 東丹沢で山岳遭難が急増 低山の「道迷い」、初心者注意

東丹沢で山岳遭難が急増 低山の「道迷い」、初心者注意

スポーツ 神奈川新聞  2016年05月09日 12:07

東丹沢の登山拠点に設置されている登山届のポスト=厚木市七沢の観光駐車場
東丹沢の登山拠点に設置されている登山届のポスト=厚木市七沢の観光駐車場

 東丹沢で山岳遭難が急増している。厚木署管内では1月から4月までに7件発生、既に昨年1年間と同数に達した。新緑の時季を迎えて登山シーズンが本格化しており、注意を呼び掛けている。

 同署によると、今年の遭難は1月に4件と多発、2月1件、3月2件と続いている。高畑山(清川村)では落石が直撃し男性登山者1人が死亡、唐沢峠(厚木市)付近の滑落などで重傷者は3人に上っている。

 昨年は1年間で7件、過去10年間で最多だった一昨年の13件を下回っていた。死亡者はなく、重傷者が2人だったことに比べると、今年は発生のペースや厳しさが目立っている。

 厚木市、愛川町、清川村を管轄する同署管内は標高千メートル以下の低山がほとんど。遭難事例では初心者が陥りやすい「道迷い」が多い傾向が見られる。

 今年の道迷いは3件で、いずれも宮ケ瀬湖に近い経ケ岳(633メートル)、華厳山(602メートル)、辺室山(644メートル)で起きた。女性グループが「おしゃべりしていて登山道を見失った」「下山途中に迷って沢に入ってしまった」などで日没になって救助要請があったという。

 低山の“落とし穴”とされるのが、高山よりも道に迷いやすいことだ。林業用の管理道やシカやイノシシの獣道が縦横に走り、登山道と見誤るケースが少なくない。疲れが出てくる下山時は注意力も散漫になる。

 同署は「通常ならば起きないような場所で遭難が発生している。低山といえども油断せず、地図やヘッドランプなど基本装備を携行し、コースの状況などを事前に調べて登山届を作成してから出掛けてほしい」と呼び掛けている。


シェアする