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反逆の天才が描く顔、顔、顔 川崎で中村正義展

カルチャー 神奈川新聞  2016年05月01日 02:00

中村正義が描いた「顔」が並ぶ展覧会と中村倫子館長
中村正義が描いた「顔」が並ぶ展覧会と中村倫子館長

 「異才の日本画家」「反逆の天才画家」などと呼ばれた中村正義(1924~77年)が描いた日本画「顔」シリーズを紹介する展覧会が、中村正義の美術館(川崎市麻生区細山)で開かれている。「正義の愛した『顔』たち」展と題し、独特な作風の57点が並ぶ。5月29日まで。

 中村は36歳で日展の審査員に選ばれるなど早くから活躍していたが、古い権威への批判精神から61年に組織を脱退。川崎に移り住み、油彩やクレヨンなどを使った大胆な構図の作品を数多く生んだ。「売れる絵には興味がない。自分は描きたい絵を描く」と画商の要求も拒んだといい、75年には表現の自由と発表の自由を求め、岡本太郎の協力で「東京展」を始めた。

 「人間の顔はその精神の象徴である」と描いた「顔」シリーズは300点を超す。派手な色使いで鼻や口を強調した作品で、長女の倫子さん(60)は「さまざまな『顔』の中から、お気に入りを探して。正義のささやきに、耳を澄ましていただけたら」と来館を呼び掛けている。

 開館は、金土日曜と祝日の午前11時~午後5時。入館料は大人500円など。問い合わせは、同館電話044(953)4936。


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