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憲法の危機訴え 横浜、7年ぶり劇復活

カルチャー 神奈川新聞  2016年04月29日 11:28

7年ぶりに上演された劇で憲法の大切さを訴える出演者=横浜市西区
7年ぶりに上演された劇で憲法の大切さを訴える出演者=横浜市西区

 憲法や平和、社会のあり方を考える市民手作りのミュージカル「がんばれッ! 日本国憲法」(憲法劇)が28日夜、横浜市西区の県立青少年センターで上演された。安全保障関連法の施行、成立といった憲法の「危機」を前に、7年ぶりに復活。歌と音楽、時にパロディーを交えて憲法の大切さを訴え、約350人の来場者から大きな拍手が送られた。

 とある町工場を舞台にしたストーリー。憲法を模した「仕様書」を改正しようとするライバル工場とのやりとりを通じて、「生存権」「ブラック企業」の問題に光を当てた。憲法9条を擬人化した物語も披露し、安保法の違憲性を伝えた。

 劇は1987年から毎年、市民の手によって続けられてきたが、来場者の減少などから2009年を最後に休止。多くの学者が「違憲」とした安保法が成立、施行されるなど、憲法と立憲主義が危機を迎えた現状に、当時の関係者が再始動を決めた。

 この日は学生や教員、弁護士ら新しいメンバーを含めた約50人が出演。生活保護受給者もステージに立ち、憲法が日々の暮らしを支えていると強調した。

 出演した訪問看護師の藤原彩子さん(36)は「会場を一つにすることができた」と汗を拭った。来場した横浜市鶴見区の主婦(73)は「安保法の難しい内容も取り上げていたが、工夫が凝らされていてよく伝わってきた」と楽しんだ様子だった。

 29日も同センターで午後1時からと同5時から上演する。一般2500円、学生千円。


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