1. ホーム
  2. 話題
  3. 環濠集落の資料館オープンへ 綾瀬

環濠集落の資料館オープンへ 綾瀬

話題 神奈川新聞  2016年04月29日 02:00

環濠集落の再現模型。後方は表面を剥ぎ取って環濠を実物大で再現した模型=綾瀬市神崎遺跡資料館
環濠集落の再現模型。後方は表面を剥ぎ取って環濠を実物大で再現した模型=綾瀬市神崎遺跡資料館

 綾瀬市吉岡で発見された弥生後期の環濠(かんごう)集落「神崎遺跡」=国指定史跡=を紹介する市神崎遺跡資料館が5月1日、開館する。市が同遺跡一帯で整備している歴史公園内にある市内初の歴史学習施設で、環濠の表面を剥ぎ取った実物大の模型や出土品を展示する。

 遺跡(約5千平方メートル)は南北103メートル、東西65メートルにわたって楕円(だえん)形に広がり、深さ約2メートル、総延長270メートル(推定)の溝(環濠)で囲まれた約1800年前の集落。1989年に始まった発掘調査で見つかった。明治大学文学部の矢島國雄教授(考古学)は「全体がほぼ完全に残っている環濠集落跡は珍しい」と評価。2011年に国史跡に指定された。現在は埋め戻されている。

 出土品は、愛知県東部や静岡県西部の土器と形状が類似しており、戦乱で東海地方から逃れてきた移住者が形成した集落とみられる。環濠の内側に弥生時代の住居跡18軒が確認されている。

 同資料館は2階建てで、延べ床面積約360平方メートル。2階にV字型の環濠の再現模型(幅、高さ約2メートル)や集落の復元模型のほか、出土した県指定重要文化財の弥生土器や鉄製品計約30点が並ぶ。学芸員を1人配置し、1階で旧石器時代からの市史を紹介する。総工費は約1億8千万円。

 27日の事前公開では、同資料館の整備に協力した市民ら約30人が内覧し、市教育委員会の人見和人教育長が「市史を体感的に学べる施設に仕上がり、子どもたちの郷土愛の醸成につながる」とあいさつした。

 入館無料。午前9時~午後5時で月曜休館。まが玉作りや火起こしの体験教室も開く予定。問い合わせは、同資料館電話0467(77)0841。


シェアする