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「頑張る姿、故郷に」 熊本出身・ベイ高崎健太郎投手

ベイスターズ 神奈川新聞  2016年04月22日 02:00

被災した故郷・熊本県への思いを語る横浜DeNAベイスターズの高崎投手=横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンド
被災した故郷・熊本県への思いを語る横浜DeNAベイスターズの高崎投手=横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンド

◆「すごく歯がゆい―」
 熊本県を中心に相次いでいる地震に、同県出身でプロ野球横浜DeNAベイスターズの高崎健太郎投手(30)が心を痛めている。家族や知人の無事は確認できたが、実家は半壊。家族は一時、車中泊もした。前震の発生から1週間たった21日、「できることは限られているけど、少しでも支えになりたい」と言葉を絞り出すように語った。

 熊本市のすぐ南に位置する甲佐町。高校卒業までの18年間を過ごした故郷には両親と兄夫婦が住む実家、3歳上の姉の自宅がある。

 同町は14日夜の前震で震度5弱、16日未明の本震で震度5強を観測。実家は「半壊」と診断された。家族とは15日の未明に連絡がついたが、実家の両親と兄夫婦は自家用車で身を寄せ合って避難していた。

 熊本県内で暮らす8人のめいっ子、おいっ子は小さな揺れでも泣きだすようになったという。避難生活を送っている姉は配給される1日2個のおにぎりで食いつなぐ。炊き出しのシーンをテレビで見た姉は「映るのはいいところだけ。田舎町には届ききっていない」とこぼしている。

 高崎投手はすぐに食料や飲料水などを段ボール箱9個に詰め込んだ。だが、地震直後は配送する手はずが整わなかった。19日にようやく送れたが、荷物が届くのは熊本市内までという。

 それでも、両親や兄、姉は「大丈夫だよ」と気丈に振る舞ってくれる。「声を聞けばつらさが分かる。声のトーンが違うから。向こうは心配をかけまいと思って気を使わせないような言葉を言ってくれるけど、いつもと雰囲気は違う」

 今は左足のけがで2軍でリハビリに取り組む。「帰れるのなら帰りたいけど、帰っても迷惑になる」。悩んでたどり着いたのは支えることだ。毎朝必ず家族へ「おはよう」と連絡を入れる。「ストレスもたまるはず。自分をはけ口に愚痴を言ってくれるようになればいいなと思いながら、いつも家族や友人の連絡を待っている」

 地元への愛情は深い。年末は自主トレーニングも兼ねて毎年のように帰省している。プロ入り後は自分の野球用具をオークションに出品し、全額を同町のスポーツクラブに寄付するなどしてきた。

 「すごく歯がゆい。けがから復帰して、早く試合で投げて頑張っている姿を熊本の人たちに見せるしかない」。そして、支援を呼び掛けた。「どんな形でもいい。震災で苦しんでいる人たちを応援してほしい」


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