1. ホーム
  2. 社会
  3. 物資発送、医療派遣、募金 県内各地で熊本地震被災地支援の動き

物資発送、医療派遣、募金 県内各地で熊本地震被災地支援の動き

社会 神奈川新聞  2016年04月19日 02:00

水などの支援物資を積み込む消防職員ら=川崎区道路公園センター
水などの支援物資を積み込む消防職員ら=川崎区道路公園センター

川崎市、支援物資を配送 DMAT派遣も



 熊本県を中心に相次ぐ地震を受け、川崎市は18日、水や生活用品などの支援物資を被災地に向けて配送した。保健師や災害派遣医療チーム(DMAT)も派遣される。

 支援物資は、川崎区道路公園センターと市南部防災センター(同市川崎区)に備蓄していた水(500ミリリットル)1万本、生理用品1万枚、トイレットペーパー約6千ロール、アルファ化米約1万1千食、簡易トイレなど。配送は災害時の緊急輸送の応援協定を結んでいる県トラック協会に要請し、消防職員らが同日、14トントラック1台に積み込んだ。

 DMATとして市立川崎病院の医師や看護師ら計6人も出発。避難所などで健康相談に乗る保健師2人も19日から派遣し、1週間ほど活動する予定。被災地からの要請に備え、上下水道局職員の派遣も準備している。

 市役所や各区役所などには募金箱を設置し、日本赤十字社による義援金を受け付けている。

相模原市、支援物資を発送


 指定都市市長会からの依頼を受け、相模原市は18日、相次ぐ地震で物資不足の熊本市へ支援物資を発送した。


紙おむつなどの支援物資の入った段ボール箱が次々と積み込まれた=救援物資集積・配送センター(相模原市提供)
紙おむつなどの支援物資の入った段ボール箱が次々と積み込まれた=救援物資集積・配送センター(相模原市提供)

 同日午前に県トラック協会が用意した10トントラック1台に段ボール箱942個を積み込み、熊本市東区で物資の集積所となっている県民総合運動公園陸上競技場へ向け出発。相模原市危機管理課によると、到着は19日未明以降になる見込み。

 支援物資は3月に完成し、4月から運用を開始したばかりの市救援物資集積・配送センター(同市中央区)に備蓄されていたもの。「毛布以外の物資」との要望で、大人用・子ども用の紙おむつ計2万2800枚、生理用品2万2400枚、アルファ化米とビスケット計3万8700食を提供した。

 また市は18日、熊本市からの要請を受けて下水道復旧への調査を行うため、下水道部職員4人を派遣すると発表した。政令市と東京都が加わる「21大都市災害時相互応援協定」に基づくもので、4人は相模原市を20日に出発する予定。

現地需要見極め 大和市も輸送隊



 熊本県を中心に相次いでいる地震で、大和市が被災地に派遣した先遣隊が17日夕、同県宇土市内に到着し、同市災害対策本部に合流した。大和市は先遣隊から寄せられた情報に基づいて必要な物資の支援を決め、18日に輸送隊を現地に送った。

 先遣隊は、危機管理監、建築職、救急救命士を含む消防職の職員計4人。必要な物資を見極めるため、現地で情報収集を始めていた。支援物資はおむつ約1万800枚、ポリ袋約2千枚、粉ミルク約1100袋など計9品で、市有バスで運ばれ、19日には被災地に到着する予定。

 両市間に災害協定などの公式な交流はないが、大和市が自主的に支援を決めた。16日未明の「本震」で、市役所本庁舎が激しく損壊するなど大きな被害に見舞われた宇土市を派遣先に選んだ。

厚木・義援金募金を LC呼び掛け


 厚木マルベリーライオンズクラブ(藤田智己会長)は18日、熊本地震の被災者への義援金の募金活動を小田急線本厚木駅北口で行った。


義援金の募金を呼び掛けた厚木マルベリーライオンズクラブ
義援金の募金を呼び掛けた厚木マルベリーライオンズクラブ

 メンバー15人ほどが午前10時から午後4時まで、手作りの募金箱を持って「皆さんのお気持ちを被災地の人たちに届けます」などと通行人に呼び掛けた。

 藤田会長は「いち早くお役に立ちたいと募金活動を始めた。余震や避難が続いており、市民の関心も高くて反応は良かった」と感想を語った。

伊勢原・医療チームを東海大が派遣


 熊本地震を受け、東海大学医学部付属病院(伊勢原市)は18日、災害派遣医療チーム(DMAT)5人を被災地に派遣した。チームは救命救急科の医師、技師、事務職員が各1人と看護師2人。20日まで熊本市内の熊本赤十字病院で救急医療に携わる。

 また、同大湘南キャンパス(平塚市)は学生が亡くなるなど大きな被害が出た阿蘇キャンパス(熊本県南阿蘇村)に16日に支援物資を送った。教職員4人が4トントラック1台とワゴン車1台に分乗して水、食糧、乾電池、毛布などを運んだ。

募金95万円集まる 茅ケ崎市など協力呼び掛け



 14日に発生した熊本地震の被災地を援助しようと、JR茅ケ崎駅などで15~17日に行われた募金活動で、95万1504円が集まった。市や市社会福祉協議会、茅ケ崎商工会議所などが協力して行ったもので、日本赤十字社県支部を通じて被災地へ送金する。

 茅ケ崎駅前では3カ所で街頭募金活動が行われ、同駅や市民文化会館などの周辺で行われた「第32回春の市民まつり」や「第61回大岡越前祭」などの本部でも募金箱が設置された。

 募金活動は引き続き、市役所や小出支所など12カ所に募金箱を設置し、市民への協力を呼び掛けていく。

「被災地助けたい」 葉山で児童が募金


 熊本県を中心に相次いでいる地震を受け、各自治体は18日、義援金の受け付けを始めた。葉山町が役場に募金箱を設置したこの日、ある男子児童が「困っている被災地の人たちを助けたい」と、学校帰りに小遣いを寄付した。

 「家がつぶれて行方不明の人もいて、かわいそうだと思った」。葉山小学校5年の児童(10)は、自分のお小遣いを含め、両親から預かった1200円を募金した。

 東日本大震災のとき町内の自宅が揺れ、小学校に避難したことが記憶に残っている。「すごく怖くて不安だった」。それから地震のニュースが気になるようになった。

 熊本や大分で相次ぐ地震を新聞で知り、5年前の体験を思い出した。「あのときの自分みたいに、被災地の人も怖い思いをしているはず」。学校の友人と一緒に寄付しようと決め、授業が終わってから役場を訪れた。

 「食料や水を届けるのに役立ててほしい」。被災地に思いをはせ、「これから復興に向かって頑張ってと言いたい」とエールを送った。

 葉山町は役場のほか、町立図書館などにも5月9日まで募金箱を設置。日本赤十字社を通じて被災地へ届ける。


 横須賀、三浦、鎌倉の3市も義援金受け付けを開始した。横須賀は市役所本庁舎や行政センター、三浦は市役所分館や市立図書館、鎌倉は市役所と4支所などに募金箱を設置し、市民に協力を呼び掛けている。


「被災地の人たちを助けたい」と寄付する児童=葉山町役場
「被災地の人たちを助けたい」と寄付する児童=葉山町役場

シェアする