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川崎の地域劇団
遠慮せずに観劇を 発達障害の子どもら招待

話題 神奈川新聞  2016年04月18日 02:00

役者たちの熱演に会場の家族から笑い声も起きた=川崎H&Bシアター
役者たちの熱演に会場の家族から笑い声も起きた=川崎H&Bシアター

 自閉症など発達障害のある子どもたちに演劇を楽しんでもらおうと、川崎市を拠点に活動する地域劇団が17日、民間療育施設に通う園児と家族向けの公演を市内で開いた。「さまざまな経験をさせたいけど、騒ぐと迷惑が…」と劇場に足を向けづらい家族たちが、自由な雰囲気の中で役者らの熱演を楽しんだ。

 劇団は社会人や俳優で昨年3月に発足した「劇団企てプロジェクト」(別府寛隆代表)。周囲に遠慮せず観劇を楽しんでもらおうと、川崎区の療育施設「みなそら川崎園」「みなそら川崎みなみ園」(金村龍那代表)と協力し企画した。

 自立に向けたトレーニングや教育を両施設で受けている子どもと家族ら約70人を、劇団の自前劇場「川崎H&Bシアター」(川崎区新川通)に無料招待。上演中に客席で立ち上がっても、騒いでも、走り回っても問題なし、という自由なルールで迎えた。

 演目には宮沢賢治の「注文の多いレストラン」を脚色した「へんてこレストラン」を選び、俳優を含む男女4人の役者が演じた。

 「歩けテクテク、進めザクザク、犬はワンワン」-。擬音やユニークな動作を繰り返す愉快な舞台が始まると、客席の子どもたちは真剣な表情に。途中、泣く子や立ち上がる子もいたが、笑ったり、せりふを声に出したりして楽しんだ。

 4歳の長女と妻と訪れた父親(44)=横浜市=は「娘が声を出すと退出しなければと考え、普段は劇場や映画館に連れて行こうという気持ちにならないけど、きょうは楽しめた。機会があればまた来たい」と笑顔を見せた。

 出演したプロ演出家の小山裕嗣さん(36)は「必死で演じているわれわれに何かを感じたのか、子どもたちもしっかり見てくれた。家族が一歩を踏み出せるような場をこれからもつくっていきたい」と話していた。


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