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南武線輸送力増強も答申案に 鉄道整備で国交省審議会

話題 神奈川新聞  2016年04月09日 13:41

川崎地下鉄地図
川崎地下鉄地図

 今後15年間の首都圏の鉄道整備を検討していた国土交通省の交通政策審議会小委員会が7日まとめた答申案には、川崎市が要望していた6項目全ての「意義」が認められた。2000年前回答申になかった「南武線の輸送力増強」も初めて記載された。

 答申案には▽横浜市営地下鉄3号線延伸(あざみ野-新百合ケ丘)▽川崎アプローチ線(川崎-浜川崎)▽東海道貨物支線貨客併用化(品川・東京テレポート-桜木町)▽小田急線小田原線複々線化(登戸-新百合ケ丘)▽東急田園都市線複々線化(溝の口-鷺沼)▽JR南武線の輸送力改善-が盛り込まれた。

 市が最重要視したのは南武線の輸送力改善だった。沿線ではマンション開発が進み、特に武蔵小杉-武蔵中原間では混雑率が悪化。混雑緩和のため、現在6両編成の南武線車両を増やして輸送力を増強する計画で、本年度からスタートした総合計画にも位置づけていた。

 今回の答申案では「検討が進められることを期待」との表現で盛り込まれた。市は答申を受け、JR東日本との協議に臨む態勢を整えていく構えだ。

 市北部と横浜市中心部の利便性を高める「横浜市営地下鉄3号線延伸」(あざみ野-新百合ケ丘、延長約7キロ)も引き続き意義が認められた。

 延伸は市が川崎縦貫高速鉄道(新百合ケ丘-川崎)の計画を「休止」したこともあり、市北部住民の期待が高まっている。横浜と川崎両市は11年6月に延伸計画とJR南武線連続立体交差化で相互に連携協力する覚書を交わしており、15年度に土地利用状況や地質調査に着手している。

 事業化には費用負担や事業主体の確定が課題となるが、市北部住民の間では中間駅誘致や新百合ケ丘駅改造に期待が高まりそうだ。

 市交通政策室は「いずれも政策優先度が高い事業として認められたので、国の支援要請を含め実現を目指して進めたい」と歓迎している。前回答申に「15年までに開業すべき」と記載されながら、市が厳しい財政状況や将来の人口減少などを踏まえて「休止」し、要望からも外していた「川崎縦貫高速鉄道の新設」は答申案から記述が消えた。


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