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相模原市、事業計画策定へ
小田急多摩線「上溝までは延伸」 国交省交政審で答申案

話題 神奈川新聞  2016年04月09日 13:33

小田急多摩線の延伸計画
小田急多摩線の延伸計画

 国土交通省の交通政策審議会(交政審)が7日に了承した答申案に、小田急多摩線の延伸について「唐木田から上溝までは延伸を行う」と示され、唐木田-相模原-上溝というルートが初めて明記された。長年、延伸の早期実現を訴えてきた相模原市は、「今後検討すべき路線」と位置付けた2000年の前回答申よりも前進と受け止める。今後市は、関係する自治体や小田急電鉄などとの合意形成に向け、事業計画の策定を進めるという。

 小田急多摩線延伸は、唐木田駅(東京都多摩市)で止まっている同線を、町田市を通りJR横浜線相模原駅からJR相模線上溝駅へ、さらには相模原市田名地区を経由して相模川を渡り、愛川町、厚木市方面へと延伸する計画。これまでに関係する自治体や民間で連絡会や研究会をつくり、延伸の要望を続けてきた。

 相模原市は、相模原駅と橋本駅周辺を一体的に捉えた広域交流拠点の整備方針をまとめ、現在は計画の策定中。小田急多摩線の延伸を相模原駅周辺のまちづくりの前提としている。

 加山俊夫市長は今回の答申を、「本市における鉄道ネットワークの拡充は首都圏南西部の発展とそれを支える本市の広域交流拠点の形成に不可欠。交政審でも、その意義を認めていただき大変喜ばしく思っている」と受け止める。

 一方、答申では、収支採算性に課題があり、関係自治体で採算性の確保に必要な需要の創出につながる沿線開発の取り組みを進める必要性を指摘した。

 相模原市と町田市でつくる研究会の試算によると、唐木田から上溝までの延伸(約9キロ)にかかる費用は約1080億円。事業開始から黒字転換するまでに36年かかるとしている。

 また、事業費の3分の1を県と東京都を含めた関係自治体が負担することになり、負担の割合をどうするかも課題となりそうだ。

 事業者の小田急も、延伸の意義には賛同しつつも採算性を課題に挙げ「採算性の確保につながる取り組みなどを着実に進めた上で、費用負担のあり方を含む事業計画について、十分に検討がなされることが必要」とコメントしている。

 上溝駅から先への延伸については今回の答申で「進捗(しんちょく)状況を踏まえつつ行うことが適当」となった。

 厚木市の小林常良市長は「本厚木駅までの延伸について、関係市町村の強い要望が受け止められているものと認識している」、愛川町の小野澤豊町長は「引き続き関係自治体等と連携を図りながら取り組みたい」とした。


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