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「さかなの家」が一時、開放中止

話題 神奈川新聞  2016年04月07日 02:00

開放中止後も、フェンスをよじ登るなどして勝手に魚が入れられている「おさかなポスト」を確認する山崎さん
開放中止後も、フェンスをよじ登るなどして勝手に魚が入れられている「おさかなポスト」を確認する山崎さん

 川崎市多摩区の稲田公園にある「さかなの家」が、今月から開放を一時中止している。安全管理上の問題が指摘されたためで、再開時期は未定。一角には飼えなくなった外来魚などを一時保管する「おさかなポスト」もあり、行き場のない魚が多摩川へ遺棄されることも懸念されている。


「さかなの家」の入り口に貼られた開放の一時中止を伝える紙 =川崎市多摩区
「さかなの家」の入り口に貼られた開放の一時中止を伝える紙 =川崎市多摩区


 区道路公園センターによると、水槽は多摩川に放流する稚アユの育成などを目的に市が設置。川崎河川漁業協同組合が委託を受けて管理している。「家」はフェンスで囲まれ、午前10時に管理者が鍵を開け、午後5時に施錠するまでは自由に出入りできる。

 コンクリート製の水槽の高さは82センチで、公園施設の転落防止柵の基準(80センチ)は満たしているという。だが常駐の職員がいないこともあり、「安全対策が不十分では」と漁協が指摘。市も対策が必要と判断した。

 開放の一時中止で、「おさかなポスト」の受け入れも滞っている。ポストの創設者で漁協理事の山崎充哲さん(57)によると、現在は車で15分ほど離れた管理事務所で受け入れているが、「20人から電話があっても、事務所に来るのは5、6人ほど。事務所に持って来るのが面倒で、多摩川に捨てている人もいるのでは」と懸念を抱く。

 市は「崖沿いの道路の転落防止柵の基準(110センチ)なども考慮して水槽の高さを決めたい」とし、今週末にも関係者らと協議する予定だ。

 子どもたちが魚と触れ合える人気のスポットでもあり、山崎さんは「市民から『いつ開けるの』と問い合わせが相次いでいる。多摩川に外来種を増やさないためにも、早急に対応してほしい」と話している。


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