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女性向け住宅提案 住民の声集め、団地改修

経済 神奈川新聞  2016年04月06日 02:00

カフェをイメージした内装に機能性も備えた三春情報センターのモデルルーム=横浜市港南区
カフェをイメージした内装に機能性も備えた三春情報センターのモデルルーム=横浜市港南区

 女性をターゲットにした既存住宅の活用に県内事業者が力を入れている。リノベーション(大規模改修)やカスタマイズで新築に無い価値を提案。少子高齢化で住宅着工戸数の減少が見込まれる中、「自分好みの部屋に暮らしたい」と願う母親や単身女性のニーズを取り込もうと、各社が競い合っている。

 横浜市港南区にある築40年ほどの集合団地。その一室に2月、リノベーション・ショールーム「ママの好きないい団地」がオープンした。運営は不動産仲介などを手掛ける「ミック」グループの三春情報センター(同区)だ。

 設計にあたっては、団地に住む母親らから生の声を集め、(1)家事(2)収納(3)子育て-を軸にプランを具体化。家事をしながら子どもを見守れるよう、カウンターキッチンを3LDKの間取りの中心に据え、洗面所と直接行き来できる家事導線も確保した。そのほか、各部屋に広い収納や、採光と風通しに配慮した小窓を設置。機能とデザイン性を両立させた。

 週末2日間で開催した初の見学会には家族連れら約150人でにぎわい、ある夫婦からは「団地の一室とは思えない」と契約に向けた相談もあったという。

 同団地向けに内装デザインが異なる3種類の基本プラン(766万円~)を用意。新築より手頃な価格と周辺の緑豊かな住環境をアピールし、住み替えや改修を促したい考えだ。同社は「横浜市内で多くの集合住宅が改装期を迎える。リノベーションを経営の柱としたい」と意気込む。

 単身女性をメインターゲットに据えた4階建て賃貸マンションを経営するのは、柳原博志さん(65)=同市旭区。カスタマイズが売りのワンルームで、入居者はリビングの壁紙や照明、スイッチプレートなど、自分好みの色柄を数種類から無料で選べる。

 「女性は選ぶことが好き。『あったらいいな』と思う機能を盛り込んだ」と柳原さん。単身でもペットを安心して飼えるよう、自室の監視カメラや遠隔操作できるエアコンなどを希望者に用意する。壁紙は追加料金を支払えば、入居後も張り替えが可能だ。

 相鉄線希望ケ丘駅から徒歩約6分、家賃は月額6万5千円からで「相場より若干高め」(柳原さん)。それでも、就職を控える学生など20~30代の単身女性から問い合わせが相次いでいるという。

 そのほか、共有施設として建物1階に24時間使えるシアタールームやフィットネス器具などを備える計画。入居者は月額1万円で利用できるようにする。

 柳原さんは「日本でここにしかない特典を付けて、他の物件との差別化を図りたい」とした。


単身女性向けのワンルームマンションで、入居者が選べる備品の一例=横浜市旭区
単身女性向けのワンルームマンションで、入居者が選べる備品の一例=横浜市旭区

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