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横浜でシンポジウム
〈時代の正体〉「奨学金返済苦しい」 当事者ら改善訴え

時代の正体 神奈川新聞  2017年01月23日 02:00

奨学金の問題点について話し合ったシンポジウム=横浜市中区の市開港記念会館
奨学金の問題点について話し合ったシンポジウム=横浜市中区の市開港記念会館

【時代の正体取材班=成田 洋樹】「教育ローン」として、大学卒業時に多額の借金を負う貸与型奨学金の問題点について考えるシンポジウムが22日、横浜市中区の市開港記念会館で開かれた。貸与額が1千万円を超える当事者らが苦境を報告し、大学生らへの経済的支援が手薄な現状の改善を訴えた。県高等学校教職員組合などで組織する県高等学校教育会館の主催。

 先進国の中で日本の高等教育への支出は少ない上、厳しい家計や学費高騰で奨学金頼みの大学生が増加。非正規雇用に就いた場合には返済の負担が増すなど社会問題となっている。

 県立高校教諭の赤崎創さん(31)は貸与総額約1400万円で、月約6万円ずつ返済しているという。「お金をなるべく使わない生活をしているが、20年にわたって返していかなくてはならないので、本当につらい」と打ち明けた。

 県立高校出身で大学受験の際に給付型奨学金を得て受験校を増やすことができたという私立大1年の女子学生(19)は、卒業時に貸与型分の400万円ほどの借金を抱えることになる。「奨学金を返すことが生活の中心になってしまいかねない。将来を担う若い世代を信じて、もっと私たちを支えてほしい」と訴えた。

 返済不要の給付型奨学金を巡っては、国が2018年度から約2万人に月2万~4万円を給付する。県立小田原高校校長の反町聡之さんは「前進だが、私学の授業料や下宿代のことを考えると足りないのが現実」と強調。県立高校教諭で奨学金業務を担当している関根泰二さんは、対象者が各校1~2人とされていることについて「校内で希望者は多く、どういう基準で選べばいいのか」と指摘した。

 約80人が参加した会場からは「保護者や生徒に奨学金のリスクをもっと説明する必要がある」との意見が出された。


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