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「職権保護の基準を」 相模原中学生自殺

社会 神奈川新聞  2016年03月29日 02:00

 両親から虐待を受けて相模原市児童相談所に保護を求めていた市立中学校2年の男子生徒が自殺を図り死亡した問題で、厚生労働省の渡嘉敷奈緒美副大臣は28日、親の承諾なしに強制的に子どもを一時保護する職権保護について、「今後、しっかりと基準を定めていきたい」と述べ、市が作成する報告書を踏まえて基準作りを行う考えを示した。

 この日、文部科学省の義家弘介副大臣(衆院比例南関東)と市児相を視察後、報道陣の質問に答えた。

 市児相は生徒から「児童養護施設に行きたい」と保護を求められたが、「緊急性がない」と判断して面談で対応。一方、生徒が自殺を図る約1カ月前、生徒の両親が今後市児相に通えないと伝えた際には、親子関係を冷静に見直すために一時保護を提案したが、両親が反対したため諦めている。

 渡嘉敷副大臣はこうした経緯を踏まえ、「職権保護を、どの段階で行うべきだったのか。家族との関係と、本人の意向とどうバランスを取るのか、ウエートのかけ方にちょっと問題があったのではないかということを(市児相に)申し上げた」と話した。

 また、市児相に対して問題点をまとめた報告書の提出を求めたといい、「市児相としては『対応に問題ない』ということではなく、お子さんの気持ちに寄り添えていたのか、そこの部分をもう一度掘り下げてほしいとお願いした」と強調した。


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