1. ホーム
  2. 社会
  3. 大輝ちゃんに心臓移植を 大和で広がる支援の輪、バスケ界も呼応

大輝ちゃんに心臓移植を 大和で広がる支援の輪、バスケ界も呼応

社会 神奈川新聞  2016年03月27日 11:44

田臥勇太選手らが贈ったバスケットシューズ
田臥勇太選手らが贈ったバスケットシューズ

 重い心臓病と闘う迫原(さこはら)大輝ちゃん(1)=大和市下鶴間=を救おうと、心臓移植の治療費を募る支援の輪が広がっている。父慶治さん(42)の職場の同僚や、母早紀さん(33)が在籍したプロバスケットボールチームが応援。市も「できる限りの協力」を誓う。

 大輝ちゃんは2015年7月、生後8カ月で心筋疾患を発症。東京大学病院に入院し、自身の体より大きい補助人工心臓を装着して命をつないでいる。主治医は「このままでは生存は長くて1~2年。心臓移植以外に助かる方法はほぼない」と説明。国内はドナー不足で、米国で移植を待つことにした。

 支援団体「だいちゃんを救う会」によると、米国での手術には、治療費や専用機のチャーター費などを含め、3億円余りが必要になる。1月末に始めた募金活動では、これまで約9千万円が集まった。常に感染症や血栓の恐れが付きまとい、両親は5月の連休明けにも渡米を希望しているが、まだ目標額の3割弱にとどまっている。

 ただ、全国に広がり始めた支援活動が「心強い」(両親)。慶治さんが勤める自動車メーカーの同僚は、北海道と栃木県に「救う会」の支部を立ち上げた。このほか全国各地の支店で有志が毎週末に街頭募金を続ける。

 早紀さんは、08年までプロバスケチーム「羽田ヴィッキーズ」の選手だった。古巣も「だいちゃんはファミリー」と呼応し、支援はバスケ界に広がる。元NBA選手で日本代表の田臥勇太選手が所属する「リンク栃木ブレックス」も募金活動に協力。選手がバスケシューズにサインを寄せ、田臥選手は「いっしょにバスケしよう!」と書き添えて大輝ちゃんに贈った。

 大和市も「一刻も早く渡米して移植手術が必要」(大木哲市長)と判断し、2月から市の公共施設10カ所に募金箱を置く。

 周りの愛に包まれ、大輝ちゃんは日々育っている。早紀さんは「つかまって立てるようになり、ごはんも食べられるようになった。わずかでも成長が実感でき、命をつないであげたい気持ちが一層強くなった」と涙ぐむ。まだ目標額までは遠いが、慶治さんは「息子の命を諦めることはできない」と話す。

 救う会は協力を呼びかけている。問い合わせは、救う会事務局電話046(271)6010。


街頭で募金を呼びかける羽田ヴィッキーズの選手=2月、東京都内(ともに「だいちゃんを救う会」
街頭で募金を呼びかける羽田ヴィッキーズの選手=2月、東京都内(ともに「だいちゃんを救う会」

シェアする