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山北駅前コンビニの多彩な“顔” 待望の新店盛況

話題 神奈川新聞  2016年03月27日 02:00

観光スポットをはじめ空き家バンクや町営住宅など定住促進に向けた情報などが公共スペースに掲げられているコンビニ=JR山北駅北口
観光スポットをはじめ空き家バンクや町営住宅など定住促進に向けた情報などが公共スペースに掲げられているコンビニ=JR山北駅北口

 山北町で3店目のコンビニ店として開店とした「ニューヤマザキデイリーストア山北駅前店」は、ただのコンビニではない。町民生活を支え、町外からの定住を呼び掛け、観光の拠点となるなど、さまざまな機能が期待されている。

 人口減少に悩む町では今年に入り、中心市街地であるJR御殿場線山北駅近くでミニスーパーが閉店するなど、閉塞感が漂う。それを打開しようと地元が大手コンビニチェーンに出店を要望しても、人口の少なさがネックとなり、採算性などから見送られてしまった。

 そこで町の企業や有志が出資した「株式会社山北まちづくりカンパニー」(川本渉社長)がオーナーとしてコンビニチェーンと契約、店を運営することになった。


◆観光拠点、定住PR…
 12日に山北駅前の観光案内所近くにオープンした店は、足柄茶や銘菓などの観光客への土産物のほか、地元の生鮮野菜や、紙おむつや洗剤など、品ぞろえは多岐にわたる。地場野菜は近在の農家が直接店頭に並べ、生活必需品などはコンビニチェーンから仕入れる。

 開店当初から盛況で、老若男女が代わる代わる入店する光景に川本社長は「店に入りやすく、買いやすいコンビニ形式には多くの人が慣れている。地域の店と連携して、ここから発信できれば」と意気込む。

 店内で食事ができ、通常のコンビニで見かける「イートイン」コーナーが、ここでは本数が少ない御殿場線を待つ間の寒暖をしのぐ「待合室」代わりにもなる。誰でも使えるタブレット型端末が常設され、壁面には定住促進を図る町営住宅や空き家バンク情報などが掲示されている。

 同コーナーでくつろいでいた秦野市の井上治通さん(63)は「丹沢湖へのドライブの途中で立ち寄った。新鮮な野菜も買えたし、いいですね」と話していた。

 19日からの3連休にはハイカーらが飲料や軽食を買い込み、西丹沢へ繰り出す拠点となった。24日から始まる桜まつりや、今秋には動きだす町鉄道公園の機関車などを目当てに町にやってくる観光客にも、店が果たす役割は大きい。「これから人が集まってくる季節になる。どうなるか楽しみ」と川本社長。地域住民の生活を支えつつ、山北の魅力発信拠点として、大きな期待を寄せている。


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