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ムスリムも和食をどうぞ 鎌倉の居酒屋

話題 神奈川新聞  2016年03月23日 11:42

ムスリム向けメニューを始める「潮風料理舵屋」=鎌倉市小町
ムスリム向けメニューを始める「潮風料理舵屋」=鎌倉市小町

 鎌倉近郊を訪れるイスラム教徒(ムスリム)に気兼ねなく和食を楽しんでもらおうと、居酒屋を展開する「舵(かじ)屋」(鎌倉市小町)が、イスラムの戒律にのっとった食材を使う「ハラル」対応のメニューとデリバリー弁当を始めた。鎌倉の飲食店では初の試みといい、2020年東京五輪に向けた訪日外国人増加も見据え、「安心して食事ができるまち」を発信していく。

 シラスやマグロがのった丼、サバの塩焼き定食…。メニューや弁当の説明には、イスラム教で摂取が禁じられている豚肉由来の成分を含まない天ぷら粉やノンアルコールのしょうゆを使っていることが記されている。

 同社が展開する居酒屋「潮風料理 舵屋」は、魚介や野菜を中心にした13種類のランチメニュー(850~1200円)を20日にスタート。同時にハラル対応弁当販売店「WaO-Bento Kajiya」を逗子市内に開店し、天ぷらや焼き魚の弁当5種類(1100~1980円)のデリバリーを始めた。

 主なターゲットは、インドネシアやマレーシアから訪日するムスリムだ。ムスリム向けレストランの検索サイトや、ハラル・ベジタリアンに対応した弁当、出前の情報サイトでも鎌倉エリアの店舗は掲載されておらず、同社の丸山惣司・統括マネジャーは「神奈川ではまだまだ対応が遅れている」と国際観光都市としての弱みを感じていた。

 同社は仕出し弁当事業を展開してきたこともあり、「外国人観光客にもおいしいお弁当を」とハラル対応の検討をスタート。ランチメニューと合わせて食材や調味料の成分を一つずつ確認し、調理器具も分けて使用する。弁当は加熱式容器の用意もあり、冷まさずに食べられるよう工夫。ファクスやインターネットで前日まで注文を受け付ける。

 丸山マネジャーは「天ぷらやすしが好きなムスリムは多い。彼らが神奈川や鎌倉で食事に困らないよう、環境整備の一翼を担いたい」と話す。

 ムスリムメニューや宅配弁当の問い合わせは、舵屋電話0467(55)9231。

◆ハラル イスラムの教えで「合法である」という意味。摂取が禁じられている代表的な食材は豚肉やアルコールで、豚肉由来のゼラチンといった成分をはじめ、アルコールを含むしょうゆやみりんも該当する。牛や羊、鶏もイスラムの作法に沿って食肉処理されたものでなければならない。


「WaO-BentoKajiya」が販売するデリバリー弁当(舵屋提供)
「WaO-BentoKajiya」が販売するデリバリー弁当(舵屋提供)

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