1. ホーム
  2. 社会
  3. 災禍に学ぶ高校生 横浜、石巻の生徒招く

災禍に学ぶ高校生 横浜、石巻の生徒招く

社会 神奈川新聞  2016年03月20日 02:00

自らの体験を基に発表を行う石巻西高校の生徒=横浜市鶴見区の県立鶴見総合高
自らの体験を基に発表を行う石巻西高校の生徒=横浜市鶴見区の県立鶴見総合高

 災禍に学び続けたい-。東日本大震災の巨大津波で多数の生徒が犠牲になった宮城県石巻西高校の2年生を招いた防災研修が19日、横浜市鶴見区の県立鶴見総合高であった。横浜や相模原、茅ケ崎の公立、私立高の生徒約30人が体験の発表や防災かるた作りなどを通じ、命を守るために何が必要か考えた。

 石巻西高は浸水被害は受けなかったものの、生徒や入学予定だった中学生計11人が犠牲になった。多数の避難者を受け入れる一方、遺体安置所にもなった。

 この日訪れたのは、2年の女子生徒5人。自宅が全壊となった鈴木美亜さん(17)は、今回のような悲劇が繰り返されないよう女川町で取り組んでいる津波到達点に石碑を建てる活動などについて語り、「震災後は一日一日を大切にするようになった。普通に生活するということがどれだけ幸せなことか分かってほしい」と訴えた。

 生徒はグループごとに身を守るために欠かせない備えについて話し合い、かるた作りに生かした。「いつまでも 伝えていこう 大震災」という読み札を考えた石巻西高の菅原可奈さん(17)は「忘れないというのは3月11日ばかり。常に震災のことを考えてもらえるようにしたい」との思いを込めた。

 昨夏に石巻を訪ね、被災地の状況を学んだ県立鶴見高2年の高橋尚幸さん(17)は「5年がたち、みんな震災を忘れかけている。もっとこうした話を聞く場があるといい」と意欲的に取り組んでいた。

 研修はNPO法人神奈川災害ボランティアネットワークの主催。石巻の生徒は20日も県立横須賀高で三浦半島の高校生と交流する。


シェアする