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「湘南スタジアム」へ5市町初会合 誘致巡り思惑交錯 

政治行政 神奈川新聞  2017年01月21日 02:00

5市町の経済人らが集まり検討を始めた湘南スタジアム研究会 =平塚市
5市町の経済人らが集まり検討を始めた湘南スタジアム研究会 =平塚市

 サッカーJリーグ・湘南ベルマーレの新たな本拠地とする複合型競技場建設の可能性を探る「湘南スタジアム研究会」の初会合が20日、平塚市内で開かれた。湘南・西湘エリア5市町の経済界関係者らが顔を合わせ、候補地や資金調達方法を検討して年内に結論を出す方向で一致。一部では誘致に意欲的な発言もあったが、さまざまな思惑が交錯する中で先行きは不透明な状況だ。

 研究会は平塚、藤沢、茅ケ崎、小田原箱根の各商工会議所会頭をはじめ、ベルマーレの坂本紘司取締役、県のサッカー・ラグビー各協会の代表者ら計12人の構成。大磯町商工会の重田照夫会長が座長に就いた。

 会合は非公開で開催。出席者によると、現本拠地は観客収容数が少ないとし、コンサートなども開ける大規模施設を新設してクラブの収益増を狙う認識で一致した。4月中旬に候補地の推薦、6月に資金調達の検討と候補地絞り込みなど、12月までに5回開催する。厚木や伊勢原なども視野に入れていくという。

 会合後、平塚商議所の常盤卓嗣会頭は「ベルマーレが平塚に残るよう全力で取り組む。現時点では明言できないが、市の活性化につながる候補地を選んでいきたい」と意欲。小田原箱根商議所の鈴木悌介会頭も「実現すれば素晴らしい。小田原も名乗りを上げていきたい」、茅ケ崎商議所の亀井信幸会頭は「茅ケ崎にもいい場所はいろいろある。夢を持ち合いたい」と含みを持たせた。

 研究会発足に向けた動きは、平塚競技場の将来性に対する懸念。候補地が挙がったとしても各自治体の受け止めは見通せず、現実味を帯びるかは未知数だ。

“吹田モデル”実現模索




 「湘南で複合型スタジアムができる可能性は十分にある」。湘南スタジアム研究会のアドバイザーに就いた野呂輝久氏は公言する。

 かつてガンバ大阪社長として、4万人収容の大阪吹田スタジアム(大阪府)建設の旗を振った野呂氏は、約150億円の建設費を捻出するために募金の受け皿を創出、親会社のパナソニックをはじめとする企業や個人から寄付金を募った。

 野呂氏によると、募金額は計140億8千万円。企業721社から99億5千万円、個人3万4600人から6億2千万円が集まった。完成後はガンバ大阪が指定管理者に就き、官民連携で公共施設を保有。サッカー以外にも多彩なイベントで活用しているという。

 一方、野呂氏は「どこに造るかが一番の課題」と強調する。湘南スタジアムは2万人規模を想定しており、安全面からも「公共交通機関があり、駅から徒歩15~20分ほどの距離は必要」と指摘する。

 「新スタジアム建設の可能性は十分にあると思うが、決して簡単ではない。クラブが大きなビジョンを描き、中長期的な事業計画をしっかりと示していく必要がある」と野呂氏。

 スタジアム研究会は“吹田モデル”を踏まえ、実現可能性を探っていく。 


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