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日米友好桜“子孫”増やそう 尾崎咢堂の精神感じて 相模原

話題 神奈川新聞  2016年03月13日 02:00

桜の苗木を畑に植える「尾崎行雄を全国に発信する会」のメンバー=相模原市緑区
桜の苗木を畑に植える「尾崎行雄を全国に発信する会」のメンバー=相模原市緑区

 日米友好の象徴としておよそ100年前に日本から米国に贈られた桜の“子孫”を増やすプロジェクトが、相模原市内で行われている。地元出身で、桜を贈った当時の東京市長の尾崎行雄(咢堂)の功績に光を当てようと活動する市民グループ「尾崎行雄を全国に発信する会」が、尾崎の没後60年をきっかけに相模原市との協働事業として実施。来春、市内の小中学校や公共施設に植樹する計画だ。

 尾崎は1858年、現在の相模原市緑区又野で出生。90年に第1回衆議院総選挙で当選して以来、連続25回当選し、60年余りにわたり議会政治の発展に尽くした。

 1912年、東京市長を務めていた尾崎は、日露戦争の終結のためポーツマス条約の仲介をしてくれた米国との親善を願い、約3千本の桜を寄贈。桜はワシントンのポトマック川沿いに植えられ、今では米国内をはじめ各国から100万人を超える人が花見に訪れるという。

 今回のプロジェクトは、81年に米国から東京都足立区に贈られた「里帰り桜」の子孫を増やすもの。92年に津久井地域の学校などに里帰り桜の枝から育てた苗木が計32本植えられており、同会はこれを接ぎ木で増やすことにした。

 昨年2月、32本の桜の中から4本を選び、接ぎ木に使う枝約400本を採取。茨城県内の園芸業者に栽培を依頼したところ、約300本が順調に育ったという。

 同会は今年2月、高さ約1・5メートルに育った約100本の苗木を同市緑区内の畑に植え替えた。1年ほど育成して希望する学校や公共施設などに無償で配布する。

 大橋孝夫事務局長(65)は「桜の寄贈を通じて日米親善を深めようとした尾崎の精神を多くの人に感じてほしい」と話している。


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