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被災地に漁船寄贈の実行委がNPO法人化 「活動の幅広げる」

社会 神奈川新聞  2016年03月06日 02:00

解散式を行った実行委員会のメンバーら=瀬谷公会堂
解散式を行った実行委員会のメンバーら=瀬谷公会堂

 東日本大震災で被災した岩手県大槌町の漁師に漁船「瀬谷丸」を贈った横浜市瀬谷区の有志団体「三陸沖に瀬谷丸を!実行委員会」が5日、瀬谷公会堂で解散式を行った。メンバーは「船を贈ることを目的に活動してきた。今後は船の維持管理にとどまらず活動の幅を広げていきたい」と話し、NPO法人「瀬谷丸」を新たに発足すると宣言した。

 「『漁師なのに船がない。船が欲しいんだ』。船がいくらするかも知らないまま、お酒の席で聞いた言葉から始まりました」。実行委員会の露木晴雄会長(35)が「一人一人の思いの積み重ねでここまで来られた」と感謝すると、集まった約500人から拍手が起こった。

 漁船の大半を失った大槌町の漁師の一言がきっかけで2012年3月、同区の職人仲間らで実行委を発足。3カ月の募金活動で約3600万円を集めて船を寄贈して以降、現地で水揚げされた魚を同区で販売するなど支援を続けてきた。震災から5年の節目に、より被災地の住民の求めに応えられるよう支援の幅を広げたいと考え、NPO法人化を決めた。

 式には新おおつち漁業協同組合の平野榮紀代表理事組合長(61)や、仮設店舗で居酒屋を営む柏崎浩美さん(55)、美香子さん(50)夫妻らも駆け付けた。柏崎さんは「復興はまだこれから。横浜と大槌の交流がずっと続いていけばうれしい」とあいさつした。

 募金活動に協力してきた塚本良子さん(73)は「ここで終わりでなく新たなスタート。まちで一つになって応援したい」と話していた。


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